熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

会員中小企業家に向けての提言

熊本県は震災により甚大な被害を受け、現在「被災された方々の痛みの最小化」、「創造的復興を目指す」、「復旧・復興を地域の更なる発展につなげる」という復旧・復興3原則のもと、総力を挙げて、被災者の生活再建と被災地の再生の取り組みが進行しています。この地震では熊本県の基幹産業である農林水産業において、約1千億円超の被害が出ています。また、同時に熊本県の経済や雇用を支えている中小企業事業者が、極めて甚大な被害を受けました。県からも様々な支援策が発表されていますが、支援を受けての復興はもとより、構造的改革によりこの災害を契機に創造と新しい展開が望まれるところです。東海大学農学部のある阿蘇キャンパスも甚大な被害を受け、残念ながら3名の学生の命が奪われました。農学部は現在、授業については熊本キャンパスを中心に実施し、一部実習等を阿蘇キャンパスで実施しています。


さて、大学は、その本来の使命である「教育」、「研究」に加えて「地域貢献」が重要な使命となっています。東海大学では特にこの「地域貢献」を重視し、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」の指定を受け、熊本の地において早くから地域社会と連携し、地域を志向した教育・研究・社会貢献を進めてまいりました。このような取り組みは、若い人材を地域社会に定着させるという目的と同時に、大学が有する知財を是非民間でも活用していただきたいという思いがあります。従来、大学は何をやっているのか良くわからない、あるいは敷居が高い、といったイメージがありましたが、東海大学では九州キャンパスにある3つの学部「経営学部」、「基盤工学部」、「農学部」について、地域の皆様へ大学の研究内容をご紹介するとともに、技術相談などを受け付けています。


経営学部は、「経営学科」と「観光ビジネス学科」から構成されており、現代社会で活動するためには必須のものとなっている経営学・マーケティング論の考え方をベースに教育を行っています。これにより企業経営能力を持ち幅広く活躍する人材を養成し、九州におけるスポーツ、農業、観光という分野の重要性および中小企業の多い熊本という立地を考慮しつつ、あらゆる企業経営分野で、斬新な創造性を持った指導的な人材および起業できる人材を養成しています。


基盤工学部は「電気電子情報工学科」と「医療福祉工学科」の2学科から構成されており、安全・安心な社会基盤の実現に向けて最先端の技術を身につけることを目標として教育を行っています。これにより、電子制御、組込みシステム、ネットワークシステムなどの基礎分野を修得し、グリーンエネルギー分野、次世代ロボット分野、情報工学分野、植物生産工学分野、臨床工学分野、医療情報分野などの応用分野で活躍できる人材を育成することを目的としています。


農学部は、「応用植物科学科」、「応用動物科学科」、「バイオサイエンス学科」から構成されており、「食」に加えて「健康」が重要なキーワードとなっている高齢社会の現代社会において、「植物」「動物」とそれらを取り巻く地球上の生物と「共存」しながら「活用」し、我々人類の「健康的な社会」を構築するための教育・研究を行っています。これにより、食料生産および利用の理論ばかりでなく、その実学を重視し、食と生命の関係をよく理解した心豊かな人物で、「食の重要性」と「生命の尊さ」を後世に伝承出来る人物を養成することを教育目標としています。


今後ともこのような大学の資産をご活用いただき、ともに熊本県の産業発展に寄与できればと思っております。



2017年8月号掲載

東海大学 九州キャンパス長 荒木 朋洋

東海大学 九州キャンパス長
荒木 朋洋

1955年1月18日生、熊本県立濟々黌高等学校卒、神戸大学農学部農芸化学科卒、九州大学大学院農学研究科農芸化学専攻博士課程修了、農学博士(九学部生化学、九州東海大学農学部畜産学科を経て現在、東海大学九州キャンパス長(学長補佐)・農学部長(併任)、東海大学農学部バイオサイエンス学科教授。これまで、研究支援センター長、大学院農学研究科長、大学院生物科学研究科長などを歴任

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