各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
新年明けましておめでとうございます。
皆様には、佳き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃から県政の推進に当たり、御理解と御協力を賜りますとともに、地域経済の発展に多大な御貢献をいただいておりますことに、厚く御礼を申し上げます。
熊本県中小企業家同友会におかれましては、「自主・民主・連帯の精神」を運営の基本に、中小企業をめぐるあらゆる課題の解決を目指し、支部・専門委員会・部会活動などを通して研鑽を積まれるとともに、地下水の涵養と自然環境保全を目的とした「同友の森づくり」運動などの社会貢献活動にも取り組んでおられます。
また、昨年9月には、上益城郡と西原村を区域とする「緑郷(みどり)支部」が設立され9支部体制となり、地域における活動の輪も徐々に広げられております。
皆さんの意欲的な活動は、本県の経済活動の大きな支えとなっており、経済活性化に欠かせないものであり、深く敬意を表するとともに、大変心強く思っております。
また、今年は創立30周年をお迎えになり、会員1000名の仲間づくりを目指されております。仲間・同志としての「絆」を大切にした取組みを続けられることで、「よい会社」「よい経営者」「よい経営環境」の実践という3つの目標の達成につながっていくものと期待しております。
さて、昨年を振り返りますと、3月11日に発生した東日本大震災は、東北地方を中心に未曾有の被害をもたらしました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
本県としましても、被災地への職員の派遣をはじめ、可能な限りの支援を行ってきたところですが、これからも被災地の復興に向けて継続的な支援が必要と感じております。
また、欧州の財政不安や金融市場の動揺を背景に、海外経済が減速しつつあり、国内においても、歴史的な円高の影響や福島原発事故に端を発した電力不足問題など、我が国経済は先行きが不透明な状況にあります。
このような中、県といたしましても、県政運営の基本方針となる「くまもとの夢4カ年戦略」の中で、「経済上昇くまもと」を掲げ、企業誘致の推進や中小企業の技術・経営革新、販路開拓を支援するとともに、県内産業の牽引役となるリーディング企業の育成や、幅広い分野における新エネルギー産業の振興、急成長するアジアをターゲットにした取組みや地場企業の工場等の新増設への補助など、地域経済をより活性化させる仕組みを進めております。
昨年、九州新幹線全線が開業し、本年は「政令指定都市・熊本市」が誕生します。蒼天を翔る龍のように熊本の大きな飛躍の第一歩が始まります。熊本の多彩な魅力を発信するとともに、熊本市ともさらなる連携を図りながら、「百年に一度というビッグチャンス」を活かして、「熊本県民の総幸福量の最大化」に向けた施策を積極的に展開して参りますので、皆様のなお一層の御理解と御協力をお願い申しあげます。
最後に、新しい年が皆様方にとりまして素晴らしい年となりますよう、心から祈念いたしまして、新年の御挨拶といたします。
平成24年 元旦
2012年1月号掲載
熊本県知事
蒲島 郁夫
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