各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
未来に輝くフロンティアシティ・宇城
このたびの東北地方太平洋沖地震で亡くなられた多くの方々、さらに被害を受けられた多くの方々に謹んで心から哀悼とお見舞いを申し上げます。皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
宇城市は平成17年初頭に旧5町が合併し現在6年目を向かえています。合併の際に宇城市の未来の都市像を「美しい田園風景と不知火海の文化に彩られた未来に輝くフロンティアシティ・宇城市」としています。フロンティアシティとは「広い可能性を秘めた開拓都市」という意味です。
昨年の宇城市フラワーフェスタの際に「宇城の未来をデザインしよう!」プロジェクトの一貫としてブースを設け来場者の方に宇城市に関する簡単な質問の回答を頂きましたが、宇城市の認知度の低さを目の当たりにする結果となりました。今後も地域資源の掘り起こしを進め内外に宇城市を知っていただくよう情報を発信していかなければなりません。また、われわれを取り巻く社会情勢は、経済の低迷、少子高齢化の進展、地球温暖化、近頃では中東情勢の緊迫化など、めまぐるしく変化しています。昨年このような時代の潮流を踏まえ、今後の宇城市の施策の方向性を示す「第1次宇城市総合計画(後期計画)」を策定しております。これは本市の行財政運営を総合的かつ計画的に運営するための基本となるものです。社会情勢が不安定な中ですが、市民の皆さんが「安全」で「安心」して暮らせる街づくりを推進していかなければなりません。
1.「誰もが暮らしやすい都市づくり」
市民の皆さんが「安全」で「安心」して、暮らせるまちづくりは、行政の責務です。福祉・医療、上下水道等ライフラインに関するものは、暮らしやすさに不可欠のものです。これまで、宇城市も行財政改革を推進してきていますが、今後益々厳しくなることが予想されます。市民に直結するサービスを低下させないよう歳出のスリム化を図り、効率的な経営に努めて行かなければなりません。
2.「誇りあるふるさとづくり」
進行する少子化への対応としては、昨年「次世代育成支援計画の後期計画」を策定し、妊娠から出産、そして育児という、子育て全体の流れの中で、保護者が安心して、そして喜びと希望をもって、子どもを産み、育てられるようにするため、さまざまな支援を行っています。このような施策を通して男女共同参画社会の形成を推進していきます。
また、「三角西港」が「九州・山口の近代化産業遺産群」として世界遺産の暫定リスト入りしており、保存や観光面での活用を進めていかなければなりません。
3.「力強い産業づくり」
宇城市も他の自治体と同様に、産業の振興、雇用の創出を図るため、企業の誘致を推進しております。しかし、経済情勢の先行きに対する不安から、企業の皆様の慎重姿勢は依然として続いており、雇用情勢は厳しいものがあります。本市では、求職者の雇用拡大のために宇城市雇用促進協議会と協力しまして求職者のスキルアップの講座等の開催、「ワークネット宇城」など雇用情報誌などを発行し雇用対策に取り組んでいます。
熊本県中小企業家同友会の皆様を始めとする地元企業とともに、激しい社会変化に対応しながら宇城市の発展に努めて参りたいと考えておりますので、ご支援とご協力をお願い申し上げます。
2011年4月号掲載
宇城市 市長
篠﨑 鐵男
昭和14年6月13日生まれ、昭和33年3月熊本県立熊本高等学校卒業、昭和38年3月成城大学経済学部卒業、 昭和42年4月三角町議会議員(1期)、平成7年4月熊本県議会議員(3期)、平成21年2月27日宇城市長に就任、現在に至る
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