各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
天草の元気
本年4月に設置されました熊本県天草広域本部の初代本部長に就任しました田中でございます。
熊本県中小企業家同友会の皆様方には、前職の商工労働局長時代より深いご縁を結ばせていただいておりますが、同友会の「天草支部」が本年3月に設立され、ここ天草でも皆様とともに地域の発展のために取り組めるようになりましたことを非常にうれしく思っています。改めてよろしくお願い申し上げます。
さて、当広域本部が管轄する天草地域ですが、私は、「天草には素晴らしいところがいっぱいある」と思っています。地元の人は、長年住んでいるからこそなかなか気付きにくいことですが、素晴らしい景観や自然、おいしい魚や安全安心な食材はもとより、何よりも「人の優しさ、郷土愛の深さ」は、胸を張って誇れるものであります。
そして、今、フォローの風が「九州新幹線」、「A列車で行こう」、「天草宝島ライン」に乗せて天草へ向かって吹いています。また、その風を強めるかのように、﨑津集落の世界文化遺産への登録、天草五橋開通50周年という節目の年が訪れて参ります。
天草は、今こそビッグチャンスを迎えています。周囲のベクトルが天草に向かってくるこの機会を活かし、交流人口を拡大させることで、地域経済の振興、ひいては地域全体の発展につなげたいと考えています。そのためにも、関係機関が一体となり、地域の皆さんと連携して、「天草の夢」に突き進むことが重要です。
うれしいことに、先日、成果を上げた県庁職員の取組みに対して蒲島知事が表彰する「蒲島賞」を、「天草の景観再生プロジェクト」が受賞することができました。これは、天草五橋周辺の松島の景観を官民一体で再生するプロジェクトであり、松の植樹や一斉清掃などを高校生も含めて地域住民を中心に進めています。私は、この運動は「美しい天草」を創る原点であり、これを管内全域に広げ、地域住民の運動として取り組むことで、訪れる人誰もが感動する地域になり、リピーターも増えるものと考えています。
また、観光の分野では、上天草市における「九州オルレ」や「湯島」を活かした取組み、農林水産の分野では、天草の海岸に自生するセリ科の植物である「ボタンボウフウ」を特産品にしようとする取組みや、「オリーブの島」構想の実現に向けた取組みが官民一体となって進められています。
さらに、明るい話題として、天草地域の「長年の悲願」であります熊本天草幹線道路の整備について、新天門橋に続き、第二瀬戸大橋の建設に着手することが出来ました。
これから、天草はどんどん元気になります。今年は、「くまもと子ども芸術祭2013in天草」、「熊本県民体育祭天草大会」、「世界サンタクロース会議in天草」、さらには「全国豊かな海づくり大会~くまもと~」など大きな催しも目白押しであります。地域の一人ひとりが天草を元気にしようという気持ちを持って取り組んでいけば、必ずやビッグウェーブを巻き起こせることは間違いありません。皆で力を合わせて頑張りましょう!
熊本県中小企業家同友会の皆様におかれましても、地域と共に歩む中小企業の経営者として、一緒に「天草の元気」づくりに取り組んでいただけるようお願い致します。
第二瀬戸大橋完成予想図
2013年7月号掲載
熊本県天草広域本部 本部長
田中 伸也
昭和29年8月13日生まれ、荒尾市出身。
昭和52年3月九州大学法学部卒業。
同4月熊本県庁入庁。
平成15年4月東京事務所次長。
同17年4月商工観光労働部産業支援課長。
同19年4月(財)くまもとテクノ産業財団事務局長。
同22年4月商工観光労働部商工労働局長。
同24年4月天草地域振興局長。同25年4月天草広域本部長
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