各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
明けましておめでとうございます。
熊本県中小企業家同友会の皆様方には、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
貴会におかれましては、1982年の創立以来、中小企業の発展や労働環境改善のための活動はもとより、地下水の涵養や地域環境保全を目的とした「同友の森づくり」運動に取組まれるなど、日頃から地域経済・社会の発展に多大なるご貢献をいただき、厚く御礼を申し上げます。
さて、本市は、昨年3月の城南・植木両町との合併により、人口約73万人の新熊本市としてスタートを切ることができました。現在、来年4月の政令指定都市移行を目指して、政令市ビジョンを策定し、区役所の設置や県からの権限移譲に伴う体制づくり等の準備を進めております。
また、九州新幹線全線開業も本年3月12日と決まり、熊本駅周辺整備や桜の馬場・城彩苑の開設準備等を急ピッチで進め、本市を訪れる皆様に対して、本市の魅力を十分に堪能していただけるように、その準備を加速させているところです。
これからの熊本市は、新幹線開業や政令指定都市への移行といった大きな変化が訪れることになり、大変重要な時期を迎えます。
このような中、本市では、平成三十年度を目標年次とした「熊本市第六次総合計画」を策定し、市民の皆様との協働により、新しい熊本づくりに取り組んでいるところでございます。
今年秋には、熊本駅前東A地区に整備を進めております「くまもと森都心プラザ」内にビジネス支援センターを開設し、より充実した中小企業経営基盤の強化、経営向上、創業に向けた総合的支援を行ってまいりますとともに、農商工連携の推進や企業誘致の推進、東アジアに向けての販路拡大支援などを積極的に展開し、地域経済を支える中小企業の振興を図ってまいります。
本市は、日本一の地下水都市であり、医療や教育機関が充実し、昨年の合併に伴い農産物や観光等といった地域資源が厚みを増しました。新幹線開業によるストロー現象を懸念することなく、また、都市間競争の時代だからといって、他都市に追いつけ追い越せの発想ではなく、熊本の特色に磨きをかけて、熊本らしいまちづくりを着実に進めていくことで、もっと暮らしやすさを実感できるまちとなり、情報発信力を高めることで、全国や東アジアからも「選ばれる都市」になれると確信しています。
皆様とともに、今年もわくわくしながら「日本一暮らしやすい政令市くまもと」の実現を目指してまいりたいと考えておりますので、市政に対する尚一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、皆様方にとりまして、本年もすばらしい一年となりますことをお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成23年 元旦
2011年1月号掲載
熊本市長
幸山 政史
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