各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
明けましておめでとうございます。熊本県中小企業家同友会の皆様方には、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
貴会におかれましては、1982年の創立以来、中小企業の発展や労働環境改善のための活動はもとより、地下水の涵養や自然環境保全を目的とした「同友の森づくり」運動に取組まれるなど、地域経済・社会の発展に多大なるご貢献をいただいておりますことに、心から敬意と感謝の意を表する次第でございます。
さて、熊本市は、今年3月23日に城南町、植木町と合併し、人口約73万人の新「熊本市」として新たな一歩を踏み出します。
さらに本年は、合併の先に見えてまいりました政令指定都市の実現に向けて大きく動き出す「飛躍の年」となります。現在、行政区画の編成や県からの事務移譲等の準備を進めているところであり、皆様と共に都市ビジョンを描き、平成24年4月の政令指定都市移行を目指してまいります。
このような中、本市では、昨年、第6次総合計画を策定いたしました。これから10年後のめざすまちの姿を「湧々都市くまもと~九州の真ん中!人ほほえみ暮らしうるおう集いのまち~」とし、本年もこの総合計画に掲げる重点施策を積極的に展開してまいります。
先ず、一年後に迫った九州新幹線鹿児島ルートの全線開業に向けて、熊本駅前東A地区の再開発事業や西口駅前広場の整備、熊本駅を中心とした交通網の整備など、熊本の玄関口にふさわしい魅力あるまちづくりを進めます。さらに中心市街地におきましても、「熊本城桜の馬場観光交流施設」が2月に着工予定であり、熊本城を核とした新たな賑わい空間を創り上げていきます。
更には、熊本の魅力を都市ブランドとして鮮明に打ち出し、東アジアも視野に入れた九州中央の交流拠点都市として、本市の存在感をより一層高めていきたいと考えています。
本市を取り巻く情勢は、国において昨年秋の政権交代に伴う大幅な政策転換が打ち出され、一方では日本経済のデフレ入りが宣言されるなど、政治、経済の両面で依然として不透明な状況にありますが、地域の活力をつくりだす産業・経済の振興を目指して、今後も、地場企業の競争力向上や中小企業経営支援の充実、商店街の活性化、雇用対策の推進等に取り組んでまいりますので、皆様方のより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、皆様方にとりましてすばらしい年となりますことを祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。
平成22年 元旦
2010年1月号掲載
熊本市長
幸山 政史
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