一般社団法人 熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

年頭のご挨拶

明けましておめでとうございます。


熊本県中小企業家同友会の皆様方には、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。


貴会におかれましては、1982年の創立以来、経営に関する諸問題や「同友の森づくり運動」などの社会貢献活動に積極的に取り組まれ、地域経済の発展に多大なるご貢献をいただいておりますことに、敬意を表しますとともに、市政全般にわたりご協力を賜っておりますことに、厚くお礼申し上げます。


さて、振り返りますと政令市2年目の昨年は、市民の皆様に身近な区役所を拠点として、区ごとのまちづくりビジョンを作成したほか、校区単位の健康まちづくりや地域版ハザードマップの作成など、参画と協働による地域の特性を活かしたまちづくりを進めてまいりました。また、3月には永年にわたる市域を越えた地下水保全の取り組みが評価され、国連「生命の水」最優秀賞を受賞し、秋には天皇皇后両陛下をお迎えしての「全国豊かな海づくり大会」をはじめ、「水銀条約外交会議」、「アジア太平洋都市サミット」が開催され、広く国内外へ本市の魅力を発信する機会を得ることができるなど、これまでの取り組みが成果となって現れた年でもありました。


更なる政令市効果が期待される本年は、市民の皆様にもっと暮らしやすさを実感いただくことが重要であり、区役所が市民の皆様に、より身近に感じていただけるように、迅速かつ総合的な行政サービスの提供を充実させるとともに、各区の特色や活力を活かした自主自立のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。


また、少子高齢化や将来の人口減少、都市間競争の激化など、本市を取り巻く環境が大きく変化する中、本市が九州の中枢拠点都市として未来に向かって飛躍し続けるため、定住促進や少子化対策、交流人口の増加への取り組みを強化するとともに、公共交通ネットワークの構築に向けた重要な柱である基幹公共交通の機能強化、バス路線網の再編などの交通体系や、熊本城から城下町へのまちづくりの核となる桜町・花畑地区の再整備などの中心市街地の再デザインを加速させてまいります。


さらに、経済分野におきましては、昨年4月に施行した「熊本市中小企業振興基本条例」や、その理念を踏まえつつ、中長期的な視点から本市の産業政策を推進していくための基本戦略を定めた「熊本市産業成長戦略」にもとづき、①農水産物の高付加価値化、②ものづくり産業の高度化、③物流機能・販路拡大の強化、④商業・サービス産業の活性化を推進するとともに、成長産業として位置づけた「食」の振興など本市の強みが活かせる分野に重点的に取り組むことで、地場企業の振興や企業誘致の推進、商店街の振興といった地域経済の活性化と雇用の確保に繋げてまいりたいと考えております。


そして、これらの将来を見据えた持続可能で創造的なまちづくりを皆様とともに進めていくことで、安全安心で市民が誇れる「日本一暮らしやすい政令指定都市」、企業立地先や観光・MICE開催地などの様々な面で「選ばれる都市」を実現してまいりますので、皆様におかれましては、本市の更なる発展に向けて、なお一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


最後になりましたが、熊本県中小企業家同友会の皆様方にとりまして、本年も素晴らしい飛躍の一年となりますことを心からお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。


平成26年 元旦


2014年1月号掲載

熊本市長 幸山 政史

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