各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
熊本県中小企業家同友会におかれましては、佳き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。皆様方には、日頃から県政の推進に当たり、御理解と御協力を賜りますとともに、地域経済の発展に多大な御貢献をいただいておりますことに、厚く御礼を申し上げます。
貴会におかれては、「自主・民主・連帯」の精神を運営の基本として、中小企業をめぐる諸問題に対する研究会や、会員相互の交流活動を通して、それぞれの中小企業がお互いの経営資源を補い、協力して経営課題に取り組むため、支部・専門委員会・部会の各活動を積極的に進めてこられました。
さらに、社会貢献活動として、東日本大震災の復興支援活動を積極的かつ継続的に実施されており、その自主的活動に対して、深く敬意を表する次第です。
現在、約910名の会員団体に成長され、県下10支部体制で、各地域の実情に合わせた特色ある活動を展開されております。さらなる活動の輪を広げながら、仲間同士としての「絆」を大切にした取組みを継続されることで、貴会が掲げる「よい会社」、「よい経営者」、「よい経営環境」の実践という3つの目標の達成につながっていくものと大いに期待します。
このような皆様の意欲的な活動は、本県の経済活動の大きな支えであり、経済活性化に欠かせないものとなっており、改めて感謝申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、第2次安倍内閣によるデフレからの脱却と経済再生を目指す経済政策「アベノミクス」により、県内の景気は着実に回復し、また、雇用状況におきましても、有効求人倍率は21年ぶりの高水準となりました。
しかしながら、中小企業にとって円安による原材料や原油の価格高騰などの影響も懸念され、商工業者を取り巻く環境は、今年も依然として厳しい状況が予想されます。
県では、本県の取組みの基本方針「幸せ実感くまもと4カ年戦略」を加速化させており、今年も「各地域で頑張る中小企業」を経営改善と成長支援の両面から支援してまいります。
経営改善の支援の面では、金融機関と商工団体などの経営支援機関との連携を強化し、中小企業のチャレンジをサポートする融資制度を創設するなど、経営力の強化を支援してまいります。
また、成長支援の面では、熊本発の新たな新製品・新技術の開発や、販路拡充などの経営革新、創業・事業承継に取り組む中小企業への支援をきめ細かく行うとともに、開発部門を中心とした創造的な企業誘致などに積極的に取り組みます。
さらに、昨年7月に協議会を発足させた「くまもと県南フードバレー構想」の取組みを加速化させてまいります。また、昨年5月、世界農業遺産に認定された阿蘇や、「くまもとの赤」ブランドなど熊本の魅力を、今や世界で活動する「くまモン」とともに今年もPRしてまいりますので、皆様のなお一層の御理解と御協力をお願いします。
最後になりますが、貴会の益々の御発展と、新しい年が皆様方にとりまして実り多き年となりますよう、心からお祈り申しあげ、新年の御挨拶といたします。
平成26年 元旦
2014年1月号掲載
熊本県知事
蒲島 郁夫
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