各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
平成29年の新春を迎えるに当たり、熊本県中小企業家同友会の皆様方に、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
会員の皆様方におかれましては、1982年の創立以来、経営の様々な課題についての学び合いの場などを通して、よりよい経営者の育成にご尽力されますとともに、地域経済の発展に多大なるご貢献をいただいておりますことに、心より御礼申し上げます。
さて、昨年は、熊本地震により、多くの市民の皆様が被災されるとともに、熊本城をはじめ、市内各所に甚大な被害が発生し、市政始まって以来の未曾有の大災害となりました。中小企業の皆様方におかれましても、被災による営業の停止や縮小をはじめ、施設や設備の復旧、消費マインド低下に伴う経済の冷え込み、海外からのインバウンド客数の激減など、様々な試練と困難に直面されたことと存じます。改めまして、心よりお見舞い申し上げます。
このような中、貴会におかれましては、会員の皆様に対する支援物資の提供や被災者支援制度の周知など、中小企業の復興に向けた取り組みにご支援いただくとともに、会員の皆様より、本市の復旧・復興に向けての温かいお力添えを賜り、厚く御礼申し上げます。
本市におきましては、皆様のご支援とご協力に支えられながら、被災された方々の生活再建支援はもとより、震災によって被害を受けた地域の中小企業や商店街の皆様を支援するために、事業活動再開に向けた経営相談や金融相談窓口の設置、融資制度の創設など、一日も早い復旧・復興に向けて全力で取り組んでまいりました。
また、10月には震災からの復旧・復興の実現に向け取り組んでいく道標となる「震災復興計画」を策定したところであり、発災から約9 ヶ月が経過した現在では、学校施設等のインフラ復旧をはじめ、被災された方々の恒久的なお住まいの確保に向けた取組みなど、一歩ずつ着実に歩みを進めております。
新たに迎える本年は、この震災復興計画が本格的に動き出す大変重要な1年となります。今なお不自由な生活を強いられている方々の生活再建支援はもとより、それを後押しする商工業・農水産業・観光業などの地域経済の活性化、さらには、熊本城の復旧・市民病院の再建など、「安心・安全」で「元気・活力」に満ちた熊本の再生と創造に向け、着実かつスピード感を持って取り組んでまいる所存でございます。
特に、地域経済の活性化については、本市事業所の9割以上を占める中小企業の復興が不可欠と考えており、今後、中小企業への支援に全力で取り組んでまいりますので、会員の皆様方には、なお一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、今年一年が、熊本県中小企業家同友会の皆様にとりまして、素晴らしい年となりますことを心から祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成29年 元旦
2017年1月号掲載
熊本市長
大西 一史
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