各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
あけましておめでとうございます。皆様方には、よき新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
熊本県中小企業家同友会におかれましては、日頃から県政の推進に御理解と御協力をいただきますとともに、「よい会社」、「よい経営者」、「よい経営環境」の3つの目的を果たすため、企業づくり、人づくり、地域づくりに意欲的に取り組まれるなど、本県経済の活性化へ多大な御貢献をいただき、厚くお礼申し上げます。
また、日頃から中小企業が抱える様々な経営課題に対する熱心な研究や、会員相互の交流など特色ある活動を積極的に展開されておられることに、深く敬意を表します。
さて、未曽有の被害をもたらした熊本地震から2度目の新年を迎えました。
昨年は長陽大橋や阿蘇・南登山道が開通するなど、目に見えるかたちで復旧・復興が進み、明るい話題も増えました。しかしながら、すまいや被災企業の再建等、課題もまだまだ残されています。
現在、県では、被災された方々の生活再建と被災地の創造的復興を目指し、特に県民の生活に深く関わる10項目を重点項目として位置付け、復旧・復興全体の加速化を図っています。
特に、「すまいの再建」は被災された方々の生活再建に向けた最重要課題です。被災された方々の意向に応じたすまいの再建を後押しするため、借入額の利子助成等熊本型の4つの支援策を進めています。この再建支援策を一人でも多くの被災者の皆様にご活用いただき、一日も早い「すまいの再建」が実現できるよう、引き続き全力を尽くして参ります。
また、被災企業の事業再開に向けては、グループ補助金による施設等復旧支援や制度融資枠の拡充等、国の強力な支援も得ながら、本県経済の再建に向けて取り組んできました。これらの取組みにより、被災された事業者の方々が、事業再開の目途が立ち、「痛みの最小化」、将来への「希望」を持つことができることは、県内経済の復興に大きく寄与するものと考えています。今後とも、回復基調にある県内経済の足取りを確かなものとしていくため、被災企業の経営再建支援について、総力を挙げて取り組みます。
そして、いよいよ来年は二つの国際スポーツ大会が熊本で開催されます。ラグビーワールドカップでは、フランス対トンガ、ウェールズ対アメリカ地区2位の試合が熊本で行われます。女子ハンドボール世界選手権大会は、昨年末、ドイツ大会での閉会式で熊本大会への引き継ぎ式が行われました。世界の頂点を目指す白熱した戦いを、この熊本の地で、間近に観戦できることに夢が膨らみます。世界各地から訪れる選手や観客の皆様を「オール熊本」でお迎えし、地震から力強く復興する熊本の姿と、多くの支援に対する感謝の気持ちを世界中に発信できるよう、全力で取り組んで参ります。
傷ついた熊本を一日も早く復活させ、将来に向けた県経済の創造と更なる発展を目指し、県民一体となって取り組んで参りますので、引き続き、本県産業の更なる発展に向け、貴会の皆様の御支援と御協力をよろしくお願いいたします。
結びに、新しい年が皆様方にとりまして、素晴らしい年となりますよう、心から祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
平成30年 元旦
2018年1月号掲載
熊本県知事
蒲島 郁夫
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