一般社団法人 熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

地域と企業等のつながりを
生かした中央区のまちづくり

本年4月に熊本市中央区長に就任いたしました土屋でございます。
 熊本県中小企業家同友会の皆様には、日頃から企業や人づくり、地域づくりに積極的に取り組まれ、地域社会の発展にご尽力をいただいており、また、中央区のまちづくりの推進にご理解、ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

中央区は、西日本最大級のアーケード街と、本市のシンボルである熊本城を中心に、商業、行政、文化、教育、医療など生活するうえで必要な都市機能がコンパクトに集積した、にぎわいと活気にあふれるエリアです。一方で、市街地を白川と坪井川が縦断し、立田山の豊かな緑、水前寺成趣園や江津湖の湧水に恵まれた、自然と文化が調和したまちでもあります。このように、市街地と自然とが共存することで暮らしやすい環境が整っていることが特徴といえます。

中央区では、こうした区の魅力や特性を活かし、「新たな出会いと未来創造の都会(まち)〜つながる、中央区。〜」をめざし、区民の皆様と様々な活動を通して協働でまちづくりを進めております。

一方で、高齢化や人口減少の進行により、町内自治会をはじめとしたまちづくり団体の担い手不足が課題となっていますが、中央区も例外ではなく、同様の相談が地域の皆様から寄せられている状況となっています。

また、中央区特有の課題として、マンション居住世帯数の割合が他区に比べて高いことや、在住外国人が比較的多いことなどから、人々の価値観やライフスタイルが多様化し、地域のつながりが希薄化していることがあげられます。

そこで、中央区では、このような状況を少しでも改善し、地域のまちづくりが持続可能となるよう支援していくため、本年度から「地域と企業等を結ぶ応援事業」と「未来の地域人材育成事業」の2つの取り組みを新たにスタートしました。

少し紹介させていただきますと、「地域と企業等を結ぶ応援事業」では、地域の課題を、企業等の皆様のご支援をいただきながら解決していこうというもので、区役所が地域団体と企業や学校等との橋渡し役となり、ワークショップや個別マッチングの機会を提供することで、地域課題の解決や地域活性化のために地域と企業や学校が連携した取組を創出していくこととしてします。

また、「未来の地域人材育成事業」では、地域の企業やまちづくりのキーパーソンと高校生の交流の場を設け、若い世代の地域に対する誇りや愛着、地域社会に貢献する意識、所謂シビックプライドを醸成し、地域のまちづくりに幅広い年代の方々が参画するきっかけづくりに取り組みます。

このように、中央区では企業家の皆様と連携した様々な取組を進めてまいりますので、貴会員の皆様にも、それぞれのお立場でのお力添えをいただければと存じます。

最後に、熊本県中小企業家同友会のますますのご発展と会員の皆様のご健勝、ご活躍を心よりお祈り申し上げ、私からの結びの言葉とさせていただきます。

2024年9月号掲載

熊本市中央区長 土屋 裕樹

熊本市中央区長土屋 裕樹

昭和43年2月生まれ
平成 2年 入庁
平成28年 財政局財務部財政課副課長
平成29年 都市建設局都市政策部交通政策課長
令和 2 年 経済観光局スポーツ・イベント部競輪事務所長
令和 5年 経済観光局スポーツ・イベント部長
令和 6 年 中央区長

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