各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
地元金融機関として
取り組むこと
熊本県中小企業家同友会会員の皆様におかれましては益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます。
本年4月に(株)熊本銀行の頭取に就任いたしました坂本と申します。よろしくお願いいたします。
大手半導体関連企業の熊本進出や、金融政策の見直しにより「金利のある世界」に向けて動き始める等、日本経済、地域経済を取り巻く環境は大きく変化しております。そのような中、我々地元金融機関として取り組むことについてご紹介させていただきます。
大手半導体関連企業の熊本進出に伴い、熊本県や九州全域に経済効果が波及しつつあり、今後数年間はその効果が継続すると期待されています。当行では、この千載一遇のチャンスをお客様がしっかりと掴めるよう、サポート体制を充実させております。
県外または海外から進出するサプライチェーン企業に対して、地元企業との取引マッチング、新しい設備の導入のための金融支援、案件情報の収集・取り込み、行政動向の把握・産業誘致や開発情報の収集行っております。
また、当行の持ち株会社である「ふくおかフィナンシャルグループ」(FFG)は、台湾の民間銀行で最大の資産規模の中國信託商業銀行を有する金融グループである「中國信託フィナンシャルホールディング」(以下、中國信託FH)と業務提携しており、当行においても中國信託FHとの連携等を活用しながら台湾からの情報収集や、進出企業のサポート等を積極的に行っております。
また、お客さまへのトータル支援を進化させる取り組みにも注力しています。大手半導体関連企業の進出によって、関連業種や関連企業は潤っていますが、一部の事業者においては、足元の原価上昇分を価格転嫁できない、あるいは人手を確保できないことから、労務コストが上昇するなどの課題を抱える企業も少なくありません。
我々は、これまで通り、丁寧な金融支援を維持していくとともに、お客さまのニーズや課題はさまざまですので、それらに対応した、ビジネスマッチングやSDGs、DX等のメニューで本業支援を行い、お客さまの企業価値向上に努めて、熊本の経済を下支えを行って参ります。
個人のお客さまについても、先進的なサービスと、対面による親身な応対を通じて、トータルライフコンサルティングを実践し、当行がお客さまの豊かな未来を実現する、「人生の伴走者」となることを目指していきます。
このような取り組みを通して、資金供給を必要とするお客さまに対しては適切に対応し、単なる融資にとどまらず、潜在的なニーズを捉えながら各種ソリューション等を提案することで、お客さまの課題解決支援に力を入れてまいります。
今後もお客さまの声に真摯に耳を傾け、地域経済の発展に取り組んでまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
2024年7月号掲載
株式会社熊本銀行 代表取締役頭取坂本 俊宏
熊本市出身。1987年熊本相互銀行(現熊本銀行)入行。2013年鹿児島支店長、2019年執行役員本店営業部長兼県庁支店長委嘱、2021年取締役常務執行役員を経て、2024年4月代表取締役頭取に就任。
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