熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

経済団体の役割について

熊本県中小企業家同友会におかれましては確固たる理念と目標を持ち、会員の皆様が日々研鑽を積みながら活動されておられますことに、先ずは敬意を 表します。


今回はこのような貴重な機会をいただきましたので、私が会長を仰せつかっております熊本県経営者協会についてご紹介をさせて頂きたく拙文にお付き合い願う次第です。


熊本県経営者協会は昭和22年11月18日、会員の連携と相互啓発の強化により経営資質の向上に努め、産業発展の基盤たる労使関係の正常化を図ることを設立主旨に創設されました。戦後激しかった労働運動に対応するためのもので、創立総会は熊本商工会議所内で開かれました。会員事業所数は発足当時の83から現在は230となり、更なる連携の強化、会員の相互発展に努めているところです。


このような経緯でスタートした熊本県経営者協会は軸足を「人事・労務の専管団体」に置いております。ただし、昨今の労使関係を反映しそれは決して対立ではなく、協調できるとことは協調し、議論すべき部分は議論を尽くす方針で遂行しているところです。同時に、経済団体としての存在意義の模索も、現在の当協会の課題のひとつであります。


さて、熊本県内にはおよそ7万人もの大学生が在学されています。また、卒業後の就職を希望する高校生も多数おられます。それらの皆さんがいざ就職活動に直面しますと、熊本では希望する就職先がなかったり、熊本での就職を希望しているにもかかわらずその実現がなかなか難しいのが現状です。結果、多くの学生が県外に職を求め熊本を後にしています。これは、非常に残念且つ由々しき事態です。一方で、地元の採用企業にとっては優秀な学生がなかなか門を叩いてくれないという認識があり、そこでミ スマッチが起こっているのも事実です。


熊本県経営者協会としましては、このミスマッチを少しでも解決することを目標に「キャリア支援研究会」を2011年に立ち上げました。


この研究会は経営者、人事担当者等で構成するボランティア組織で、就職を希望する学生の皆さんに「企業とは、仕事とはどのようなものか」を可能な限り身近に、且つ具体性を持った形で知ってもらおうと活動しています。


まずは「しごと塾」と銘打って熊本学園大学の2、3年生を対象に短期集中講座を設け、熊本の企業やその業務内容について知ってもらう目的のゼミを主催しています。そして、もうひとつは「出前講座」の開催です。これは熊本県下の高校生、大学生を対象に要望があった学校に出向いて講演会を行うもので2011年、2012年それぞれおよそ20校で実施し、延べ受講者数は2,500名にも上ります。これらの活動を通して一人でも多くの若者に熊本の企業、そしてその仕事の内容を知ってもらい、将来の熊本の経済活動の担い手になって欲しいと切に願っております。


地場の企業にとって地元の活性化が最優先課題です。その実現の為の人材であり、企業であり、経済団体だと認識しています。地元熊本の経済活性化、発展のため熊本県中小企業家同友会と熊本県経営者協会が共に活動を続けられればと思います。


最後になりましたが、貴会の益々のご発展を心より祈念いたしております。


2013年3月号掲載

(株)熊本放送 代表取締役社長 浅山弘康

(株)熊本放送 代表取締役社長
浅山 弘康

昭和22年1月8日生まれ、
44年3月下関市立大学卒業、
4月(株)熊本放送入社、
16年6月取締役ラジオ局長、
17年4月取締役社長室長、
18年4月取締役管理本部長、
19年6月常務取締役管理本部長、
20年4月常務取締役業務本部長、
22年6月代表取締役社長(現任)

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