熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

「起業家」を目指して

■企業家は「仕事家」

私は、本学職員に「仕事」をしようと呼びかけています。「仕事」とは文字通り「つかえること」であり、奉仕だと思います。人のために何ができるのか。弱い人、困っている人のために何をするのか。そのためには、日頃から、弱い人の身になって、困っている人の立場に立って考えることが必要だと思います。日本人は、古来武士道精神の基、慈悲の心を持ち、他人への礼を最大の美徳としてきました。日本の車や家電を含め多くの製品が世界で愛用されてきましたが、このことは、日本人の心の、使う人の立場に立った「もの作り」ができた成果だと思います。企業が企業としての活動を実践するとき、この「仕事・つかえること」の発想が重要だと思います。儲けることは考えない、売り上げを伸ばすことは考えない、ただ求める人のために誠心誠意勤めることが「仕事」であり、成功の秘訣だと考えます。本学は、山本秀策特許事務所の協力を得て「起業家」講座を開講、学生起業家を育てていますが、このような企業家精神を持って「起業家」に育ってくれることを願っています。


■英語教育の抜本的改革

今までの英語授業は、単位はとれても残念ながら外国人とのコミュニケーションがほとんどとれない状態でした。これでは問題があると考え、英語教育を抜本的に改革することにしました。ネイティブ講師を多数採用し、日本語を使わない、英語のみによる授業に切り替えることにしました。一、二年生の全学生を対象に少人数クラスを編成し、全てネイティブ講師による生きた英語授業を行ないます。これからの日本にとって、英会話は必須のアイテムであり、学生が自信をもって外国人と立派なコミュニケーションができるようにしたいと思います。


■世界の研究拠点に

今後、世界中から一流の研究者を本学に招聘したいと考えています。世界の最先端の情報や研究がどのようなものか、学生に直に触れさせたいと思っています。その際、外国人教授は日本語を話せないので英語による授業になります。学生は英語で学びます。だから英語の授業をネイティブ講師で行なう必要があるのです。


過去日本は、米国を目標に発展してきましたが、今や米国に追い着き、目標を見失った感があります。「もの作り」においてもモデルのない未知の領域に入りました。最先端の高度な技術力が必要となります。これからは若い世代が斬新なアイデアをもってこの未知の世界を切り開いていくことになります。マイクロソフトのビルゲイツは20歳で、グーグルのベイジとブリンは23歳で学生時代に創業しました。本学の学生が、世界最先端の情報に触れながら、自らの発想を持って、この熊本で起業してくれることを願っています。


また、本学では、授業の中で、学生が積極的に発言する機会を多く作り、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を高めます。情報教育にも力を入れ、卒業するまでにパソコンを使いこなせるスキルを身に付けさせます。これ等、英語力、情報処理力、コミュニケーション力が起業家へのステップだと考えています。熊本において、多くの学生が起業家となり、熊本の発展に貢献できることを願っています。そして、同友会の仲間になってくれることを期待しています。


2009年11月号掲載

崇城大学 学長
中山 峰男

昭和22年9月22日生、昭和46年3月熊本大学工学部生産機械科卒業、同年4月積水化学工業(株)入社、55年4月学校法人君が淵学園事務職員採用(開発発注主査)、平成9年4月同法人局長(15年11月まで)、13年4月学校法人文徳学園理事(現任)、15年4月学校法人君が淵学園理事(現任)、崇城大学学長(現任)、学校法人文徳学園理事長(現任)

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