熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

「復興元年に未来を見据える」

一般社団法人熊本青年会議所は、20歳から40歳までの青年経済人が集い、「明るい豊かなまち」を実現するため運動を創り、活動を続ける団体です。本年は「萬有愛護 感謝を基底に全てに臨め」をスローガンに掲げ、多様な業種のメンバーが切磋琢磨しながら、地域の発展に寄与しています。


熊本青年会議所は昭和28年の熊本大水害を機に誕生しました。その原点に違うことなく、私達は平成28年熊本地震発災後、熊本の復旧のためにすぐさま立ち上がりました。全国各地の仲間や先輩方から送られる救援物資の受け入れと県内各地への配送、各地避難所への炊き出し、行政と連携し各施設への配送と全自治会長への連絡、瓦礫撤去や解体の支援、現状を把握しながら、出来る最大限の力を発揮しました。様々な支援を行うことが出来ましたが、大きな被害を前に、復興のために、出来ることをやり続けねばと決意を固めたのを昨日のことのように思い出します。


今回の震災は、郷土熊本に大きな傷跡を残し、行政や市民、私達熊本青年会議所が描いていた未来を大きく変えました。その大きな変化を受けた復興元年の只中だからこそ、個人・企業・団体がそれぞれ復興へ向けた新たなビジョンを描かなければならないと考えます。私達は地震後に熊本の復興に向け、新たな3つのビジョンを定めました。そのビジョンとは、「仮設みなし仮設避難生活からの全ての市民の脱却」、「熊本城の完全復旧と落ち込んだ来場者数の回復」、「経済の落ち込みの阻止及び地震前の経済環境の回復と更なる発展」の3つです。全てを一年で実現させることは出来ませんが、そこにつながる流れを起こしていかなければなりません。そして、その流れを大きくしていくために、それぞれが描いたビジョンを発信し、共有し共感し、協働することが何よりも大切だと、震災後一年が経とうとする今考えます。熊本全体で方向性を一にして未来に向けて力強い歩みを進めていきたいと強く思っています。


復興と同時に、郷土の未来の発展にも今から取り組んでおかなければなりません。熊本の産業構造を俯瞰すれば、豊かな1次産業、全国と比較すると弱い2次産業、地勢と歴史を背景にした強い3次産業です。長所を活かす形で都市ブランドを確立し、交流人口を増大させて行くのは急務です。熊本市圏域は、誰が訪れても満足できる都市圏だと断言し、その魅力を存分に活かして、世界の人を引き寄せるまちとならなくてはなりません。本年、私たちは震災前から掲げていたビジョンに基づいて、交流人口の増加につながる事業を開催します。国際青年会議所と日本青年会議所の事業であるJCIアカデミーです。この事業は、世界70カ国の次期国家青年会議所会頭の候補者たちと、国内の各地青年会議所メンバーが熊本に集い、相互理解を深め、恒久的世界平和について学ぶものです。初めて日本に訪れる参加者が多数おられる中で、熊本と世界との新しいつながりを強固なものにするために、市民の皆さんや子供たちを巻き込み、熊本ならではのJCI アカデミーを開催しようと考えています。


着実な復興に向けた活動と、未来を見据えた先駆的な運動を創り続けることをお誓いするとともに、私たち青年世代への叱咤激励、ご支援ご声援をお願い申し上げ、結びとさせていただきます。また、共に熊本を変える熱きメンバーを随時募集しておりますので、興味のある方は是非ご連絡をお待ちしています。



2017年4月号掲載

一般社団法人熊本青年会議所
2017年度 第63代理事長
田中 敦朗

昭和52年8月20日生、平成12年3月熊本県立大学総合管理学部卒業、熊本市議会議員現在3期目一般社団法人熊本青年会議所/平成17年入会、29年理事長就任

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