熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

町民の皆様や事業主とともに、
新たなにぎわいを

過日、大阪を中心とした震度6弱の地震により尊い命が失われました。決して他人事ではなく、2年前の熊本地震を体験した身として、大変心を痛めている次第であります。被害に遭われた方々に対し、謹んでお悔やみ申し上げます。

地震は時として地域を破壊し、その地域の人々を混乱に陥れます。一日も早い復旧を願うばかりです。

町では、2年前の熊本地震の被災直後からいち早く多くの分野で復旧に向け取り掛かりました。被災された中小企業の皆様に対しましては、仮設商店街の設置により休業していた店舗の再開を支援し、また町商工会と協力し、グループ補助や小規模持続化補助金、セーフティネット災害対応申請の周知を徹底いたしました。さらに本町の事業である中小企業融資金利子補給も店舗の復旧に一役買っており、復興に向け少しずつではありますが、かつての賑わいを取り戻しつつあります。

そのような中、町では新たな賑わいづくりについて、現在3つの事業を進めております。

1つ目は、木山地区土地区画整理事業です。現在町には、にぎわいの拠点が存在せず、町民の皆様からもにぎわいの拠点を求めるニーズが高まっております。そこで木山地区に新たなにぎわいの拠点をつくり、町民の皆様が買い物をできる場を提供したいと考えております。

現在木山地区の町民の皆様を中心に構成されている木山まちづくり協議会及び町商工会において議論が交わされております。それらのご意見をいただいたうえで協議を行ってまいります。

2つ目は、県道熊本高森線拡幅事業です。町の中心部を東西に横断する県道熊本高森線を、4車線に拡幅することで、本町及び周辺地域の災害時に利用する幹線道路として役立つ一方、新たな賑わいがもたらされることを期待しております。また、町の北部を通る県道36号線、通称第二空港線の渋滞緩和につながることが予想され、町の中心部に新たな動線ができることから、新たな産業の誘致も併せて期待しております。

3つ目は、熊本空港特定運営事業についてです。平成30年6月15日時点で空港運営事業者の第一次審査書類の提出が終了しております。

空港が民営化されることで、より商業目線での運営が期待されます。町としましては、空港周辺の活性化を検討するとともに、前述の2事業と合わせて、これまで空港から熊本市中心街までの通り道にすぎなかった町を、新たな賑わいの地として展開し、町内の中小企業の皆様に新たなビジネスチャンスの機会を創出することができるものと考えております。

しかし、いずれの事業も行政のみでは行えるものではありません。町民の皆様や企業の方々の声を受け止めることで、町の賑わいが活性化されるものと確信しております。

私は、年頭に今年の言葉として、「心」を選びました。国民の皆様の助け合いの「心」に触れ、町民の皆様同士が心を合わせて、震災を乗り切りました。今後は、ハード面の復興と共に「心」の復興にも力を入れ、そして、町民一人ひとりの「心」に寄り添った対応に取り組んでまいります。

結びになりますが、この度の熊本地震において、多くの皆様のご支援を賜り誠にありがとうございます。今後とも、町民の皆様とともに益城町の復興と更なる発展を進めて参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


2018年9月号掲載

益城町 町長 西村 博則

益城町 町長
西村 博則

1956年生まれ、1975年県立熊本工業高等学校卒業、同年4月(株)日立造船有明工場入社、1976年4月益城町役場入庁、2011年保険課長、2012年健康づくり推進課長、2013年益城町役場退職、2014年4月益城町長、同年5月益城町体育協会会長、同年5月熊本空港ビルディング(株)取締役、2018年4月益城町長(2期目)、同年5月益城町社会福祉協議会会長

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