各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
今がチャンスなのか?わかるのは来年
今年5月に下通繁栄会会長を拝命致しました猪毛尾(いけお)彰宏と申します。宜しくお願い申し上げます。
コロナ禍において、商店街の店舗はかなり売上が減少しています。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置で、熊本市中心市街地に行って買物をしてはならないと言っているかの如く、行政や報道で言われるので、飲食店のみならず物販やサービス業も影響を受けています。しかし、我々は感染防止対策に気を使い、普通に仕事し、普通に生活しています。特に危険だということは感じていません。
経営者としては、この時期に何をし、どう判断すればいいのか。ただ普通に経営していてはいけません。行政はもう、すべての事業者を細部までフォローできません。待っていてはいけないのです。できる経営者は、昨年、コロナが日本に入って来てすぐに、経営方針を改め、テイクアウトが出来る食品の販売を始めたり、テイクアウトのシステムを作ったり、テレワークを始めたりと、動きが早かったのを皆さんもご存知かと思います。今度は、アフターコロナに向けて、着々と準備が始まっています。
しかし、アーケード街は一見、空き店舗が多く寂れたように感じますが、一時的に閉店しているところもあり、アーケード街はそんなに空きテナントは多くありません。ワクチン接種が進んだ後の、年末に向けて、いい所に出店しようと既に、アフターコロナの戦いが進んでいます。いい場所で、空き店舗が出たところには、申込が進んでいます。資金に余裕がある会社は、今だとばかりに、出店しています。飲食店も出店を決定し工事しています。物件によっては交渉次第では、家賃も融通ができるかもしれません。
来年開催される緑化フェアやアジア太平洋水サミットを見据えてホテルが進出しているように、余裕があるならば、今がチャンスかもしれません。長い目で見て、一歩踏み出す時期なのか、決断が早い経営者が得をするかも。売上が戻った頃に出店を決断するのは、どんな経営者でもできます。
下通繁栄会でも、来年4月までには、ほこみち制度が始まりますので、組合に入って歩行者の邪魔にならないような売台・看板の出し方を実施してもらうことになります。下通に出店し、下通繁栄会の組合店になってもらうことで、様々な支援ができますので、メリットがあります。一緒にこの難しい時代を乗り切っていきましょう。また、9つの商店街等の団体で構成される熊本市中心商店街等連合協議会では、今年は「ゆかたまつり」を10月に、「銀杏祭」を3月に予定し、昨年こじんまりと実施した両祭のリベンジを予定しております。まちなか全部で中心市街地を盛り上げて行きたいと思います。
2021年10月号掲載

下通繁栄会 会長
猪毛尾 彰宏
1957年生まれ、64歳
熊本市出身、熊本高校、大分大学工学部卒業、合名会社猪毛尾商事 副社長
2015年 熊本市下通四番街商店街振興組合理事長(2021年副理事長)
2017年 熊本市防犯モデル地区推進委員会副会長
2021年下通繁栄会会長
2021年 熊本市中心商店街等連合協議会会長
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