各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
熊本のためにNHKができること
私は千葉県浦安市で生まれました。昨年7月に熊本に赴任するまで熊本での生活や勤務の経験はありませんでしたが、県内45市町村全てを回らせていただき、県民の皆さまの温かい人柄、自然・歴史・文化・食の豊かさなどに触れ、すっかり熊本の魅力の虜になっています。
熊本に赴任してから、熊本のためにNHKとして何ができるか、日々考えています。熊本は6年前の熊本地震、おととしの豪雨災害と、甚大な被害をもたらした災害を相次いで経験し、災害に対する県民の意識が非常に高いと感じています。私が熊本に赴任してからも、昨年7月には人吉市に大雨特別警報の発令、8月には記録的な大雨、10月には阿蘇山の噴火、今年1月には阿蘇地方で震度5弱の揺れを観測する地震など、災害が相次いで起きています。災害はいつどこで起きるかわからないだけに、県民の皆さまの命と暮らし、安全・安心を守るため、どんな時でも役立つ情報を迅速かつ確実に届け切ることができるよう常に備えています。昨年、熊本放送局のツイッターアカウントを開設し、災害時には被害や避難の情報、注意喚起などを発信しています。まだフォローされていない方がいらっしゃいましたら、フォローしていただけますとありがたいです。
また、昨年は熊本地震から5年、豪雨災害から1年にあたり、被災地の現状や復興の課題、最新の防災・減災の取り組みなどを、平日の夕方6時10分から放送しているニュース番組、「クマロク!」や毎月第2金曜日に放送している番組、「くまもとの風」を中心に展開しました。
熊本の活性化にも貢献したいと考えています。「クマロク!」では、地元の情報誌やネットメディア、航空会社と連携して、地域の話題や魅力を発信するコーナー、「いまクマ!」を新設しました。また、昨年12月には、「NHKのど自慢」を熊本市の熊本城ホールで開催しました。新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を徹底し、収容人員の半分近くの約1000人の方々に観覧してもらい、予選を勝ち抜いた18組の熱唱を楽しんでいただいたうえ、全国放送でお届けしました。
熊本放送局では、地域の課題解決にも取り組んでいます。「フミダス!ガマダス」と題して、県民の皆さまから身近な疑問や困りごとなどを募集しています。熊本放送局で取材し、皆さまと一緒に解決策を探りたいと考えていますので、お寄せいただければと思います。
新型コロナウイルス感染症の流行などで先行きへの不安が強まっている中、公共放送、公共メディアとして、地域に根差した、地域のお役に立てる放送局にならなければいけないと決意を新たにしています。そのためにも、熊本放送局からの発信が、県民の皆さまの生活や行動を変える、熊本を発展させるきっかけに少しでもなるようにしていきたいと考えています。
熊本県中小企業家同友会の会員の皆さまとも連携してできることがあると思います。ぜひ一緒に熊本を盛り上げて行きましょう!!
2022年3月号掲載

NHK熊本放送局長
渡邊和明
1973年3月生まれ、48歳。
千葉県浦安市出身。
96年慶應義塾大学経済学部卒業、NHK入局(記者)、福井放送局。2001年報道局社会部。
09年新潟放送局。
12年放送総局首都圏放送センター。
13年報道局社会部。
19年編成局計画管理部。
21年7月熊本放送局長。
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