一般社団法人 熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

年頭の御挨拶

令和6年の新春を迎えるにあたり、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

熊本県中小企業家同友会の皆様方におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 貴会におかれましては、1982年の創立以来、経営者の育成にご尽力されますとともに、中小企業に関わる課題の解決を目指し、地域経済の発展に多大なるご貢献をいただいておりますことに、深く敬意と感謝の意を表します。

また、本市中小企業・小規模企業振興基本条例に基づく「熊本市中小企業活性化会議」におきましては、本市が行う中小企業の振興施策につきまして、様々なご提言を頂い ておりますことに、厚く御礼を申し上げる次第です。

さて、昨年は、長引くコロナ禍から市民生活も徐々に日常を取り戻し、本市では、2年連続で中止しておりました「熊本城マラソン」に加え、4年ぶりに「火の国まつり」や 「江津湖花火大会」を開催するなど、コロナ禍からの脱却に向けて様々な事業が動き始めた1年となりました。
 また、「こども局」を創設し、こどもを核としたまちづくりを進めるとともに、懸案の交通渋滞対策や地域経済の回復等に全庁をあげて取り組んでまいりました。

一方で、原油価格の高騰や円安等の影響による急激な物価上昇の進行など、市民生活への影響や地域経済の見通しは未だ不透明であることから、本年も引き続き、市民の皆様の生命と暮らしを守るため、本市が直面する課題に対して、国や県をはじめとした関係機関と連携し取り組む必要があると考えております。

さらに、本年は、新たに策定する「熊本市第8次総合計画」に基づくまちづくりがスタートする大変重要な年でもあります。TSMCの熊本進出を契機とした官民連携による産業用地の整備のほか、今後の活発な経済活動を支える「10分・20分構想」をはじめとする広域交通ネットワークの早期実現、さらには、こども局を中心に、結婚、妊娠、出産等の希望をかなえ、こどもの命と権利を守り、健やかな成長と安心して産み育てることができる環境を整備するなど、「誰もが憧れる上質な生活都市くまもと」の実現に向け、全力で邁進してまいります。

私は、昨年の九州市長会総会において、第12代の九州市長会会長に選任いただきましたが、とりわけ、TSMCの熊本進出は、熊本のみならず、九州全体の経済発展に向け た千載一遇のチャンスであり、その効果を最大化することで、九州全体の発展に繋げてまいりますので、皆様方におかれましては、なお一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

結びに、熊本県中小企業家同友会の今後益々のご発展と、今年一年が会員の皆様方にとりまして素晴らしい年となりますことを心から祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

2024年1月号掲載

熊本市長 大西 一史

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