各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
強い輪からなる組織が
明るい未来への架け橋となる
熊本県中小企業家同友会会員の皆様におかれましては益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます。また、企業の発展を通じて地域社会の発展に貢献されておられることに改めて敬意を表します。そして、平素より一般社団法人熊本青年会議所に対しまして格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、コロナウイルスによる混乱からようやく抜け出した日本は、日経平均株価が過去最高値を上回り、インバウンド需要が高まるなど、一見、好景気のような錯覚に陥ります。熊本にも台湾の半導体企業が進出し全国からも注目を浴びています。しかし、実際のところ私たちの生活は豊かになっているといえるのでしょうか。我々、中小企業を経営する青年経済人として、どのような視点でこの先行きの不透明な新しい時代を生きていかなければいけないのでしょうか。
日本において中小企業は特に地方の経済を支える重要な役割であると考えています。雇用を生み出すことはもちろんのこと、地域のインフラやサプライチェーンを担い、さらには地域のコミュニティの形成にも大きく寄与しています。地方を衰退させないためにはこの中小企業の継続性が求められ、それを可能にする中小企業同士の地方での強固な関係性や地域に根ざした経営の必要性は今一度見直されるべきものではないでしょうか。
私たち青年会議所にも多くの中小企業の経営者がいます。明るい豊かな社会の実現、熊本をより良いまちにしようと日々活動を行っています。しかしながら、全国的に会員数が減少していることも事実です。そのような中、本年度、熊本青年会議所は組織の強化に力を入れています。会員間の交流や勉強会などを実施し、所属する意味や意義を見出し、能動的に活動できる会員を増やそうと試みています。「何のために、誰のために、何を行わなければならないのか。」「それは世の中に求められているのか。」そういった視点でまずは自分達の足元を見つめ直すことが組織強化のきっかけとなるはずです。また、この視点を持った思想や活動の構築は中小企業でも大事なことなのだろうと感じています。
熊本青年会議所は来年、創立70周年を迎えます。これからも地域に必要とされる組織として社会に貢献できる人材が育つ学び舎であり続けなければなりません。本年度、私共が掲げるスローガン「強い輪となり未来への架け橋へ〜熊本の要石となれ〜」のもと、地域で活動される皆様との輪をさらに強固なものにし、切磋琢磨しながら熊本の明るい未来を創造して参ります。
2024年4・5月号掲載
一般社団法人 熊本青年会議所
2024年度 第70代理事長野島 雄大
昭和59年7月4日生まれ。
熊本県熊本市出身。
熊本学園大学附属高校-熊本学園大学商学部卒。
株式会社MNHT 取締役。
平成25年一般社団法人熊本青年会議所入会。令和6年理事長就任。
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