各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
持続的な自主自立の
まちづくりに向けて
本年4月より、熊本市西区長に就任いたしました石坂と申します。
貴会をはじめ会員の皆様方には、日頃から西区のまちづくりへのご理解、ご協力を賜り、誠にありがとうございます。
熊本市西区は市民の原風景である金峰山系山地や日本有数の干満差を誇る有明海など、豊かな自然を体感できる多くのスポットを有しています。全国的にも知られるみかんやノリなど農水産業が盛んであるとともに、千金甲古墳や池辺寺跡などの歴史的遺産が点在し、祭りや神楽などの伝統文化も継承されるなど歴史的・文化的資源にも恵まれております。
また、夏目漱石も降り立った上熊本駅ほか、近年発展が目覚ましい熊本駅周辺地区や海の玄関である熊本港など交通や人流の拠点の存在も西区の特色の一つと言えます。
私自身、普段から健康づくりのため身体を動かすよう心掛けておりますが、休日には自転車で熊本港まで散策したり、金峰山に登ったりと自然豊かな管内を巡りながらリフレッシュしているところです。
西区ではこれまで、自然や伝統・文化、農水産物など多彩な魅力を生かしながら、目指す区の姿である『金峰望む 華のあるまち西区』の実現を目指し、区民をはじめ多方面の皆様との協働により様々な事業に取り組みながら地域の実情に応じたまちづくりを進めてまいりました。
熊本地震以降は、地域と行政をつなぐ存在として各区へ設置したまちづくりセンターにて地域担当職員が日々様々な相談に対応するほか、地域が取り組まれるまちづくり活動を下支えするなど、地元自治会に加え、事業を営む方々や学校などと連携しながら、西区役所としても地域の力で自主自立のまちづくりを進めていかれるための支援を続けております。
また、西区まちづくりの取組の一つに、地域資源を活用した新たなにぎわいづくりの創出に取り組む地域団体や民間事業者への支援プログラムを実施しており、これまでにも西区の自然を活かしたアクティビティ事業のスタートアップ支援などに取り組んできたところです。
一方で、少子・高齢化や人口減少、価値観の多様化とともに地域の連帯感が薄れつつあり、近年は行政に対してもまちづくりの担い手確保が難しいとの声が寄せられ、持続的な運営が危ぶまれる状況になってきております。
そうした中、自主自立のまちづくりを支えていくためには、今後、地域を構成する一員でもある事業者の方々と連携した取組の必要性がますます高まってくると考えておりますので、会員の皆様におかれましては、是非ともお力添えをいただければと存じます。
結びに、貴会の今後ますますのご発展と、会員の皆様方のご健勝、ご活躍を心からお祈り申し上げます。
2024年10・11月号掲載
熊本市西区長石坂 強
昭和40年9月生まれ
昭和63年 熊本市役所入庁
平成28年 農水局 農業・ブランド戦略課長
平成30年 総務局 総務課長
令和2年 中央区役所 総務企画課長
令和3年 文化市民局 市民生活部長
令和6年 西区長
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