各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
人生万事塞翁が馬
最近「歴女」とか言って歴史好きの女性、それもギャル世代が増えているという。とりわけ、大河ドラマの影響かこのところ「篤姫」や「直江兼続」今年は「坂本竜馬」が一大ブームになっているし、主にアニメの世界からか戦国武将伝も大流行だ。
ところで、掲載の写真は私の曽祖父守屋弥一郎昌明である。明治元年~ 2年に八代の殿様松井公にお供して上京した際、京都で撮影したと記録されている。明治13年(1880年)51歳で他界しているので、40歳前後の時であろう。私の写真と見比べていただくと、顔のつくり、頬骨の張ったところなどよく似ているな!と自分でも感心している。何月何日に出立して何処どこに寄り、何々を見聞したという記録も同行した歩御小姓蓑田氏の日記に詳細に残されており興味深い。

何をかいわん私も「歴男」である。70歳に近くなって世代的には黄昏、日没時を迎えているが、いまでも池波、藤沢小説にのめり込んでいる。
人生の寿命は誠に短く、悠久の歴史の流れの中ではほんの一瞬にしか過ぎない。信長、秀吉、家康の時代でもせいぜい400年ちょっとであり、刀を差した先祖の写真を今日見られるのだから私は幸運だと思う。普通に4世代も経つとその存在さえも不確かで、もしもあれば、お寺の過去帳に名前と戒名が残る程度であろう。
私は略歴にある通り、県庁に36年間お世話になった。この間5代の知事さんに仕え、皆さんと同じようにそれなりに波乱、万丈の生活を送った。とりわけ、澤田知事さんには異例なほど可愛がられ、4選目には激烈な調整の結果、細川知事が誕生すると、世間の関心が冷めるのを待ったように2年半後突如左遷された(C級戦犯?)。それこそ時期も秋で異動の発表も無く、ある日突然守屋が県庁から居なくなったというものであった。しかしながら、それからの久木野村(当時)のグリーンピア、アスペクタの仕事は、今思うときつかったけど実に楽しく、没頭して頑張ったと思う。そして、わずか1年半で花形の観光振興課長に抜擢され、いつの間にか細川さんの信頼を受ける(自分で思っている)立場になり、後の福島知事時代には福島さんが細川さんに批判的だっただけに細川県政を誤らせた共犯者の1人とされ暫くは疎まれた。後には信頼を得たと思うが、そんな私が、最後には潮谷知事の許、商工観光労働部長となり、県信用保証協会会長を経て、今日があるのだから、まさに「人生万事塞翁が馬」なのである。
今は信用組合にあって、県下(合併して一部宮崎県北部地域)の中小零細企業の皆様のお役に立ちたいと日々苦労をご一緒させていただいているが、長い歴史の中では、ほんの一瞬にしろその時々に最善を尽くしたいと思う。
2010年6月号掲載

熊本県信用組合 理事長
守屋 克彦
昭和17年8月4日上海市生まれ、昭和21年八代市へ引揚げ、昭和41年明治大学商学部卒業、同年熊本県庁入庁、平成13年4月商工観光労働部長、平成14年7月熊本県信用保証協会専務理事、平成17年7月熊本県信用保証協会会長、平成18年6月熊本県信用組合理事長
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