一般社団法人 熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

自主自立のまちづくりを目指して

今年4月に西区長に就任しました甲斐と申します。
 私はこれまで西区には関りが少なく、土地勘もあまり無かったのですが、区長に就任して約半年が経過し、様々な場所に行ったり、地域の方々と話をさせていただいて、西区のポテンシャルの高さを感じているところです。
 西区は、金峰山や有明海などの豊かな自然に囲まれ、農水産業が盛んであるとともに、県内の主要な駅である熊本駅と上熊本駅、熊本港など、陸と海の両方の物流の拠点や市民の台所である田崎市場もあり、とても魅力ある地域です。
 特に熊本駅周辺は、新幹線開業とともに再開発が進み、駅ビルの整備が進められるなど、新たな「にぎわい」の中心として期待しているところです。
 また、祭りや神楽など地域に根ざした多くの伝統、文化が引き継がれ、人と人との結び付きが強い地域だと感じています。

一方で、人口は約9万人と5区の中で一番少なく、逆に高齢化率(65歳以上の高齢者が占める割合)は市全体の平均値の26%を4ポイント上回る30%と、人口減少と高齢化が最も進んでいる地域です。
 急速な人口減少・少子高齢化が進む現代社会では、空き家、耕作放棄地、交通空白地、介護、虐待、生活困窮など、様々な地域課題が顕在化し、それらの課題は、子育てと親の介護が同時に発生する「ダブルケア」の問題に代表されるよう、複雑に絡み合い複合化しています。
 こうした複合化する課題を解決するためには、まず自分たちが暮らす地域のことを正確に知ることが必要です。人口減少率や高齢化率などのデータや地域のインフラ、活動団体などの情報をデータ化することで、地域が抱える現状や将来的な見通しを可視化させることができます。
 次に「人づくり」。幅広い世代が地域活動に参加できるよう裾野を広げる取組や働き方改革を進め、地域活動への負担を軽減することも必要です。
 そして最も重要なのは、地域のボランティアや事業者の皆様方と協力して、新たな社会資源を作り出し、地域課題の解決に繋げていくことです。

まちづくりの原点は地域であり、そこに暮らす住民が主役です。地域住民が主体となって地域課題の解決に取り組み、そこに暮らす全ての人が活躍できるコミュニティを築いていくことが、自主自立のまちづくりだと思います。
 事業者の皆様方も地域の重要な一員であり、地域住民と協力して地域課題の解決に取り組んでいただきたいと願っています。もちろん、区役所も積極的に地域に飛び込んでまいります。
 コロナ禍の中、大変厳しい状況が続いておりますが、会員の皆様方の益々のご発展とご活躍を祈念申し上げます。

2020年11月号掲載

熊本市西区長 甲斐嗣敏

熊本市西区長
甲斐嗣敏

昭和63年 熊本市役所入庁
平成25年 区制推進課
     (現地域政策課)課長
平成29年 福祉部長
平成31年 中央区役所区民部長
令和2年  西区長

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