各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
弁護士の使い方
「会員中小企業家に向けての提言」という内容で執筆のご依頼を受け、私に提言できることは一体何であろうかと考えてみました。私には弁護士経験しかありませんので、提言といえば弁護士の使い方になろうかと思います。
我々弁護士は、普段から様々な企業からご相談を受けるわけですが、「どうしてもっと早く相談してくれなかったのか」ということが多々あります。とはいえ、顧問弁護士がいる企業でもない限り、簡単に弁護士に相談しづらいという側面もあるかと思います。
最近は、法律事務所のCM等も増えましたが、信頼できる弁護士かどうか分からないという不安を抱く方もいらっしゃるでしょう。弁護士の不祥事が多く起こっている昨今では なおさらそう感じることがあるかもしれません。本来であれば知り合い等から信頼できる弁護士等を紹介してもらうのが一番いいのでしょうが、そのような紹介を受けることが難しい場合もあるでしょう。
そこで熊本県弁護士会では、各種法律相談のメニューを揃えているのですが、特に中小企業家の方向けに「ひまわりほっとダイヤル」というものがあります(0570-001-240)。ネット予約も可能です。初回30分無料で相談ができます。
ところで、弁護士に相談したけど、しっくりこなかったということもあるかもしれません。弁護士との相性も重要な場合があります。そういう場合は、複数の弁護士に相談されることをお勧めします。ひとりの弁護士だけに相談していると、本当にその方針でいいのだろうかなど不安になることもあると思いますが、医師と同じでセカンドオピニオンによって安心できる場合も多いと思います。
上記ダイヤルをセカンドオピニオンとして利用するのもアリです。不安を抱えたままひとりの弁護士のアドバイスを信用しなければならないのは精神衛生上もよくないかと思いますので積極的にセカンドオピニオンとして無料相談をご利用下さい。
また熊本県弁護士会では熊本市はもちろん、それ以外の7地区に(山鹿・菊池地区、荒尾・玉名地区、天草地区、八代地区、阿蘇地区、益城地区、人吉・球磨地区)に法律相談センターをもうけており、熊本市以外の方でも法律相談ができる体制を整えておりますので、熊本市以外の方もお気軽にお近くの法律相談センターをご利用下さい。
ご予約の方法については、熊本県弁護士会法律相談センターのホームページをご覧下さい。お電話だけでなく、WEBでの申込も可能となっております。
紛争の予防、解決には早期相談が重要です。是非お気軽にご相談下さい。
2024年8月号掲載

熊本県弁護士会 会長河津 典和
昭和46年12月生まれ、合志市出身
平成 2年 済々黌高校卒業
平成 6年 中央大学法学部卒業
平成16年 弁護士登録
平成26年 熊本県弁護士会副会長
平成28年 法テラス熊本副所長
令和 6年 熊本県弁護士会会長
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