各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
令和7年の新春を迎えるにあたり、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
熊本県中小企業家同友会の皆様方におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
貴会におかれましては、1982年の創立以来、経営者の育成にご尽力されますとともに、中小企業に関わる課題の解決を目指し、地域経済の発展に多大なるご貢献をいただいておりますことに、深く敬意と感謝の意を表します。
また、本市中小企業・小規模企業振興基本条例に基づく「熊本市中小企業活性化会議」におきましては、本市が行う中小企業の振興施策につきまして、様々なご提言を頂いておりますことに、厚く御礼を申し上げる次第です。
昨年は、本市の最上位計画である「第8次総合計画」に基づくまちづくりが4月にスタートし、8月には市電、そして、11月には水道事業がそれぞれ100周年を迎えるなど、新たなステージへ歩み始めた1年となりました。
また、半導体関連企業の熊本進出やインバウンドの増加等により、地域の活性化に向けた千載一遇のチャンスを迎える中、この効果を最大化するため、戦略的な企業誘致や観光施策の展開など、様々な取組を進めてまいりました。
一方で、原油価格の高騰や円安等の影響による物価上昇により、地域経済の見通しは未だ不透明な状況にあることに加え、国においては、骨太方針等の中で、「こどもまんなか社会」の実現を掲げており、少子化対策やこども施策のさらなる強化も求められているところです。
こうした状況を踏まえ、新たに迎えました本年は、昨年に引き続き、県知事とのトップ会談等を開催し、県や近隣市町村との連携をさらに深めながら、慢性的な交通渋滞の解消のほか、半導体関連企業の熊本進出に伴う諸課題や地下水をはじめとする環境保全等にスピード感を持って取り組んでまいります。
とりわけ経済分野におきましては、人手不足への対応として雇用関連施策の強化をはじめ、中小企業のDX支援、円滑な事業承継支援など地域経済の持続的な発展に取り組むとともに、急増するインバウンド需要を好機と捉え、夜の魅力創出や熊本城を中心とした観光資源を活用した回遊性向上等の取組を展開するなど、更なる賑わいの創出につなげてまいります。
市長就任から11年目を迎え、これまで培ってきた経験やネットワークを最大限に生かし、「上質な生活都市くまもと」の実現に向け全力で邁進してまいりますので、皆様方におかれましては、なお一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
結びに、熊本県中小企業家同友会の今後益々のご発展と、今年一年が会員の皆様方にとりまして素晴らしい年となりますことを心から祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。
2025年1月号掲載

熊本市長
大西 一史
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