各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
共に歩む、これからのまちづくり
本年2月27日に第4代の宇城市長に就任した末松直洋です。一般社団法人熊本県中小企業家同友会様には、日頃から自主・民主・連帯の精神のもと、地域経済の発展にご尽力いただき心から感謝申し上げます。
さて、宇城市は、平成17年に5町が合併して誕生し、本年1月15日に市制20周年を迎えました。人間に例えると二十歳となり成年期を迎え、益々の成長が求められているところです。そのような中、地域経済の根幹を成す中小企業家同友会様には、雇用の創出や地域の活性化において特に重要な役割を果たしていただいておりますことに深く敬意を表します。
現在本市では、人口減少という大きな課題に直面しています。この問題は、単に数字の問題ではなく、地域の活力や未来にも直結する大変重要なテーマです。人口が減少することで地域の経済活動が縮小し、雇用機会が減少、さらには地域社会の絆も弱まってしまう恐れがあります。私たちの生活や地域の発展にも深刻な影響を及ぼすため、早急な対策が求められています。
そこで私は、市の政策の中心に「人口減少対策」を据えました。宅地開発や産業用地の確保に努め、民間投資を促すことで経済を活性化。その成果を行政サービスの充実や魅力向上に投資し、好循環を生むサイクルを創り上げていきたいと考えています。
併せて市民所得の向上への取り組みも進め、市民の労働参加率を高めていきます。具体的には流出人口が著しい若い女性をターゲットの中心にし、子育て環境の充実やリスキリング支援など、働きやすい環境を整備して参ります。
また、生産性向上や事業拡大のためデジタル化の推進も重要な施策です。デジタル技術を活用することで効率的に業務を行い、新たな市場にアクセスできるよう支援も検討して参ります。
市としましても、中小企業家同友会との連携を更に強化し、共に地域経済の発展に向けた様々な取り組みを進めていきたいと考えています。皆様の声をよく聴き、対話を重ね、いただいたご意見やご提案を基に政策を見直し、地域に根ざしたより良い施策を実現していく所存です。私自身も一層努力して参りますので、皆様方と共に、地域の未来を築いていきたいと考えております。
最後になりますが、熊本県中小企業家同友会の活動がますます充実し、多くの中小企業が成長することを心から願っております。私たち宇城市も、その一助となるべく全力でサポートして参りますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年7月号掲載

宇城市長末松 直洋
宇城市松橋町出身
昭和37年9月14日生まれ、62歳
昭和56年3月熊本県立熊本農業高等学校卒業
昭和58年3月農林水産省果樹試験場口之津支場養成研修課卒業後に就農
平成27年4月から熊本県議会議員を3期務め、 令和7年2月の宇城市長選挙にて4代目宇城市長に就任
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