経営課題への解決の糸口が、ここにある!
同友会の「核心」を求めて!
広報委員長 木村 正夫
(株)ゆうプランニング 代表取締役
■ 2010年12月1日熊本同友会に入会
(株)AZUMAの上田社長の紹介で入会。2008年8月に初めて赤字決算を経験し、経営者としての自信を失いかけていた頃でした。南支部に所属し、広報委員会の活動にも参加しました。ただし1年を経過してもこれといった「学び」を経験することなく、そろそろ例会に出席するのが億劫になり始めていました。
■ 2012年2月23日の経営実践報告例会
今でも確信していますが、同友会は「経営実践報告例会」が最大の学びの場です。当日は小屋松代表理事の報告例会でした。会社で色々問題が発生した日で、会場へ行く途中で帰りたくなりましたが、何とか気力を振り絞って参加しました。結果、この例会が同友会での学びの第一歩になりました。そして『労使見解』との出会い。早速手に入れて、読み始めて愕然となりました。冒頭の「経営者の責任」に~「中小企業だから、なにも言わなくても労働者や労働組合はわかってくれるはずだ」という期待や甘え~とありココに愕然としました。私は社員との会話の時間すら削って必死になって働き、売上を確保し給与を払ってきました。なぜ社員は私のこの必死な想いを理解しないのかと悩んでいました。これに対する強烈な啓示を受けた思いでした。
■ 2012年5月30日経営理念塾
小屋松代表理事の経営実践報告例会で、同友会には経営者としての本物の学びがあると実感して以来、私の学びの姿勢が変わっていました。経営理念塾では食い入るように松尾代表理事の話に傾注しました。
ここで私の胸に突き刺さったのは、「自分ははたして社員一人ひとりを生かす経営をしてきただろうか?」という点です。数値目標ばかりにこだわり、社員の想いを理解できていただろうか?目標を達成すれば良い社員で、後輩を育てようとはしない。それでは長期にわたる会社の維持・発展ができないのではないだろうかと気づかされました。
■ こうして『核心』はスタート
小屋松代表理事と松尾代表理事からの「学び」は早速自社に持ち帰り、実践を始めました。思い返せば、これが私の人生における経営者としてのスタートではなかったかと思います。やがて合志前広報委員長から勧められて広報委員長を拝命しました。最初の1年間は何をどうすればいいのかさえ分からず、事務局担当の濵坂さんの支えで、どうにか熊本羅針の発行を続けていました。そんな中で同友会の仲間の皆さんにも私と同様の学びを体験していただきたいと考えるようになりました。そうすれば仲間は同志となり、同友会活動は運動に昇華すると考えました。広報委員会のメンバーに企画意図を説明し、岩井幹事長にタイトルのデザインを創っていただき『核心』がスタートしました。
これまでの『核心』をふりかえります。
-
理念の共有で、“目指せ!グッドカンパニー!”
深めたい、もっと正確に知りたいという強烈な想いから取材を依頼しました。同友会で は「役得」と言いますが、まさに広報委員長になった役得でした。 松尾代表を皮切りに小屋松代表理事は「一筋の道を極めたい!~やっぱり労使見解ですね。」 -
山本副代表理事
「影あり、仰げば月あり」
同友会の魅力は「人との出会い」と迷いなく言われる山本さん。同友会での学びが波乱に満ちた人生の羅針盤になっています。 -
布井副代表理事
「天は自ら助くる者を助く」
生き方が理念となり、奇跡に繋がった「熊本菓房」
今後は地域に根差した国際企業をめざされます。 -
木下副代表理事
「息子と二人三脚で」
雇われ社長から家族経営の社長へ。これからは更なる発展をめざして、息子へ事業を承継されます。 -
萩原社長
「同友会理念で日本一に輝く」
同友会と企業経営がまさに不離一体となっているのが熊本装新の経営。節水運動で、LIXIL特約店で日本一に輝きました。 -
小坂女性経営者部会長
「デザイナーが社長宣言!同友会が支えになった」
自分で宣言して社長になられた小坂さん。経営の勉強を短期間でかつ正しくできたのは同友会の学びのおかげ。
-
上田副代表理事
「50周年を目指し、ただいま驀進中!」
同友会からのDMで「これだ!」と感じて入会。よい会社にしたい一心で学び、2年後の50周年をめざし社内基準づくりに邁進中。 -
村田経営労働委員長
「同友会の学びで地域を元気に!」
「地域を良くしたい。笑顔の宇土市走潟にしたい」と同友会の学びを地域活性化に生かそうとしている。経営指針を創る会は今年で8年目。 -
吉田副代表理事
「同友会の学びで商店街の復活を目指す!」
グループ討論で同友会への意識が変わったと吉田さん。中同協などの学びを経てさらに深まった地元合志市須屋の商店街活性化計画を推進中。 -
森川副代表理事
「経営者の強い思いが社員を動かす!」
「経営者の想いや悩みを知らなければ仕事はできない」と自ら志願して熊本同友会に入会。仲間づくり委員長として純増200名を達成。その経験を自社で生かしています。 -
早咲副代表理事
「全員参加型の社会を目指して!」
入会直後から同友会理念に共感した早咲さん。男女共同参画社会の実現をめざして活動、「女性経営者全国交流会」を実行委員長として成功へ導きました。 -
瀬倉青年部会長
「代々受け継がれてきたのは『革新』!」
青年部が心配で、推薦ではなく立候補して青年部会長になった瀬倉さん。グループ討論を自社の経営に応用するなど、業界の理事にも就任しました。
※取材当時の役職になっております。
2014年11月号掲載
【インタビュー】
(株)ゆうプランニング 代表取締役 木村 正夫
(熊本同友会広報委員長)
最新の特集記事
持続的な自主自立の
まちづくりに向けて
熊本市西区長 石坂 強
本年4月より、熊本市西区長に就任いたしました石坂と申します。 貴会をはじめ会員の皆様方には、日頃から西区のまちづくりへ...
社会変化に伴う
行政書士の目線
熊本県行政書士会会長 櫻田 直己
この度「会員中小企業家に向けての提言」というテーマで執筆させていただくにあたり、私達行政書士について説明いたします。 ...
助成金を活用した
賃上げのすすめ
厚生労働省 熊本労働局 局長 金成 真一
人手不足が進む中、「賃上げ」や「省人化投資」を考えている企業の方は多いと思います。 人口を年齢階級別に見れば、若年者は高...