各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
(公財)くまもと産業支援財団は 頑張る中小企業を応援します!
昨年度は経済政策「アベノミクス」により、円安・株高が進み、大手企業や輸出関連企業を中心に経済効果が表れた半面、原材料価格の高騰や人材不足、消費税増税等のマイナスの影響が懸念される一年でした。県内では、スマートフォン及び自動車向け半導体を中心に回復を続け、全国に追随する形で持ち直しの動きとなりましたが、急速な円安は、原油安の状況にあるとはいえ、より円安ダメージを大きく受ける中小企業の皆様にとって、収益環境は引き続き厳しい状況にあると言えます。
このような中、当財団は、「熊本県産業振興ビジョン2011」に掲げる本県産業の未来像「“選ばれる熊本”を実現するリーディング産業群の形成」を実現するため、熊本県と連携し、熊本県工業界のマーケティング部として、営業機能の強化を図り、県内企業の取引の多角化・広域化や経営相談など頑張る中小企業の皆様への支援を行っています。
特に、中小企業・小規模事業者の皆様の経営体制をさらにバックアップするため、昨年6月「熊本県よろず支援拠点」を設置して、優れた能力・知識・経験等を有するコーディネータ及びサブコーディネータを配置し、他機関等と協力・連携しながら、総合的・先進的アドバイス等を実施しています。相談者の6割以上が小規模事業者の皆様であり、これまであまりお会いできなかった小規模事業者の皆様のニーズに対応させていただいています。
さらに、昨年6月に制定された「小規模企業振興基本法」の立法趣旨に則り、小規模事業者の皆様の現場に密着したニーズ把握、関係機関が一体となった地域横断・分野横断的連携による支援、事業者間連携による小規模事業者の皆様の人的資源や資金面等の脆弱性の改善、専門家との連携による生産性向上、商品開発、販路開拓等の支援など、当財団の総力を結集し、小規模事業者の皆様の前向きな取組みに対し、段階に応じたきめ細かな支援を積極的に行っていくこととしています。
現在の財団の業務を紹介しますので、ぜひご活用ください。
(1)経営相談
中小企業・小規模事業者の皆様向けの相談窓口を設置し、各種相談にワンストップで対応するとともに、経営課題に合わせて専門家を派遣しています。また、くまもと夢挑戦ファンド事業など研究開発向けに助成しています。
(2)販路開拓
大都市圏の発注企業開拓や県内の受注企業の皆様とのビジネスマッチングの推進、展示会出展助成等で販路開拓を支援しています。
(3)起業化・創業支援
インキュベーション施設を運営し、創業期にある企業様の立ち上がりを後押ししています。
(4)人材育成
「企業の発展は人づくりから」の理念に基づき、経営者養成塾「田原塾」や生産現場のリーダー育成講座「ひのくに道場」を開催しています。
(5)産学連携推進
KUMADAI耐熱マグネシウム合金の実用化への取組みや有機エレクトロニクスなど、産学行政が一体となって地域産業の技術の高度化や研究開発を推進しています。また、九州地域バイオクラスター推進協議会の事務局として、バイオ関連産業を振興しています。
(6)プライバシーマーク付与適格性審査
九州・沖縄地区で唯一のプライバシーマーク指定審査機関として、企業の個人情報保護の取組みを支援しています。
熊本県中小企業家同友会の皆様のご利用をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。
公益財団法人くまもと産業支援財団
上益城郡益城町田原2081-10
TEL 096-286-3311(代表)
2015年4月号掲載
公益財団法人くまもと産業支援財団 専務理事
守田 眞一
昭和25年10月16日生まれ、和光大学経済学部卒業。
昭和52年4月熊本県庁入庁、平成16年4月総合政策局政策調整課長、18年4月商工観光労働部観光物産総室長、20年4月総合政策局次長、21年4月商工観光労働部総括審議員兼観光経済交流局長、23年4月(財)くまもとテクノ産業財団専務理事、25年4月(公財)くまもと産業支援財団専務理事(現在)
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