各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
新年、明けましておめでとうございます。
熊本県中小企業家同友会の皆様方におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
貴会におかれましては、1982年の創立以来、経営における様々な課題について学び合いの場の創出などを通して、よりよい経営者の育成にご尽力しておられますほか、「同友の森づくり運動」などの地域環境保全活動にも積極的に取り組まれ、地域経済や地域社会の発展に多大なるご貢献をいただいておりますことに、心からお礼申し上げます。
さて、わが国におきましては、急速に進む少子高齢化や本格的な人口減少社会の到来など、これまで経験したことがない時代を迎えつつあります。
このような中、昨年、本市は、魅力あるまちづくりを目指し、市民待望の江津湖花火大会の復活開催をはじめ、保育園の待機児童解消や、中学校への空調設備設置のための設計、市電延伸に向けた調査検討などに積極的に取り組んでまいりました。
また、現在、策定に取り組んでおります市政運営の基本指針となる「総合計画」につきましては、真に市民と行政とが共有する計画とするため、幅広い年齢層とのワークショップや市民懇話会、各分野の団体とのヒアリングを開催し、策定段階から市民の皆様と活発な意見交換を行うなど、「聞く姿勢・話す姿勢・動かす市政」を旨として市政運営に全力を傾注しているところであります。
中でも、経済分野におきましては、地場企業の振興や販路拡大、創業支援や企業誘致などによる「雇用(しごと)の場」の拡大、そして雇用環境を安定させるための「雇用の質」の向上を重視した取り組みを進めることで、「熊本に住み、熊本で働ける」環境を整えますとともに、「食」に関する産業をはじめとした成長産業の振興を図るほか、商店街の魅力向上や賑わいの創出などにも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
そして、新たな年を迎えるにあたりましては、熊本市が九州の中核をなす拠点都市として、更なる飛躍に向けて確かな歩みを進めていることを実感していただけるよう、「地域主義」の理念のもと、多くの市民の皆様との対話を通して、地域の声をできる限り市政に反映させていくことで、住民の皆様が自らのまちに誇りを持ち、住み続けたいと思える「誰もが憧れる上質な生活都市くまもと」の実現に全力で取り組んでまいりますので、皆様方におかれましては、本市市政運営に対し、なお一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、今年一年が、熊本県中小企業家同友会の皆様にとりまして、素晴らしい年となりますことを心から祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成28年 元旦
2016年1月号掲載
熊本市長
大西 一史
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