各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
あけましておめでとうございます。皆様には、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
熊本県中小企業家同友会におかれましては、日頃から県政の推進に御理解と御協力をいただくとともに、「よい会社をつくろう」、「よい経営者になろう」、「よい経営環境をつくろう」の3つの目的を果たすため、「自主・民主・連帯」の精神を基本とした企業づくり、人づくり、地域づくりに取り組んでおられます。
また、中小企業をめぐる諸問題に対する研究会や、会員相互の交流会など特色ある活動も展開されています。
このような皆様の意欲的な活動による本県経済活性化への御貢献に対し、厚くお礼申し上げます。
昨年は、日本全国で地方創生に向けた取組みが進む中、原発の再稼働や安全保障関連法の成立、さらには環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の大筋合意など、今後日本が歩みを進めるうえで大きな判断を求められた一年ではなかったかと感じています。
蒲島県政においては、二期目の総仕上げとして、これまでの「幸せ実感くまもと4カ年戦略」の取組みが大きく“華”開いた年でした。
例えば、昨年もくまモンが国内外で大活躍したほか、「稼げる農林水産業」に向けた農地集積や担い手の育成、国際航空定期便(台湾高雄線、香港線)の新たな就航、認知サポーター数6年連続日本一に加え、「万田抗」「三角西港」の世界遺産登録など、全国をリードする熊本らしい取組みが“華”開き、“実”を結びつつあります。
一方、「地方創生」に向けては、国の地方創生の動きに先駆け取り組んできた、これまでの「幸せ実感くまもと4カ年戦略」の取組みを踏まえ、産学官金労言の関係者との意見交換や県議会での議論を経て、10月に「熊本県人口ビジョン」及び「熊本県まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、既に取組みに着手しました。
そのような中、約1000名の中小企業経営者の会員で組織される貴会の皆様が相互に高め合いながら県経済をけん引し、より一層御活躍いただくよう期待しています。
県としましても、今年は、これまでの新4カ年戦略の取組みを発展させ、“活力と雇用を創る”“世界の中で輝く”“安心・希望を実現する”“未来の礎を築く”の4つの方向性を設定した「熊本県まち・ひと・しごと創生総合戦略」を強力に進めます。
その総合戦略においては「中小・小規模企業の生産性向上を通じた成長と持続的発展の支援」や「県経済をけん引する中小企業の育成支援」などを掲げ、様々な角度から中小・小規模企業が元気になるような取組みを着実に進めていくこととしています。
多くの“華”が咲きつつある熊本の「よき流れ」を止めることなく、さらに力強いものにするために、今年も県庁一丸となって取り組んで参ります。
最後に、本年が皆様方にとって輝かしい年となりますよう、心からお祈り申し上げて、新年のごあいさつといたします。
平成28年 元旦
2016年1月号掲載
熊本県知事
蒲島 郁夫
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