各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
官民協働のまちづくりを目指して
熊本県中小企業家同友会の皆様におかれましては、日頃より中小企業に関わる課題の解決や経営者の育成に取り組むとともに、地域経済の繁栄にご貢献いただき、厚くお礼申し上げます。
昨年から続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、生活様式や経済は一変し、多くの皆様が不安や閉塞感の中で毎日を過ごされていることと存じます。そのような中で、日頃より感染防止にご協力いただいている皆様、医療現場や福祉施設等で働かれている皆様に、心から感謝申し上げます。引き続き、公衆衛生・感染防止策の徹底、住民や町内事業者の皆様への支援などを的確に行いながら日々の暮らしと、町の未来を守れるよう努めていきます。また、新たに始まる予防ワクチンの接種についても、国や県、医療機関と密に連携しながら、分かりやすい情報発信と安全安心な接種体制を整えてまいります。
今年で熊本地震から5年を迎えました。5月には復旧復興のシンボルとして、また、町の新たな防災拠点として新庁舎が完成します。これからも、被災された皆様への支援を行うとともに、地域防災の機能強化や町内事業者との災害時応援協定の締結など、地域一体となった防災対策に取り組んでまいります。
さて、国内人口が減少し、国内需要も縮小する中では、現在産業を担っている皆様をしっかり支援するとともに、将来にわたって事業を行う場として外部からも選ばれる「事業者にとって魅力的な産業地域」を創ることが重要です。
そのために、①産業支援型企業の誘致による地場産業の強化、②産業全体の地産地消による「安定した強い内需と雇用」の仕組みづくり、③町内事業者の域外進出・業務拡大や創業希望者への支援による、町内産業の底力と多様性の向上、④町内産業
間の連携による経済の相乗効果創出、⑤民間マーケティング手法を導入した町内消費・経済効果に繋がる観光政策に取り組んでまいります。
目まぐるしく変化する社会の中で、町政にも多様性や柔軟性が求められています。住民の皆様の安全安心な暮らしを守るために、企業や各種団体との連携・協力体制を強化し、皆様の多様な力や民間企業の資源を活かして様々な変化や困難に適応でき、相乗効果を発揮できる協働のまちづくりに取り組んでまいりますので、町政へのなお一層のご理解とご協力を賜わりますようお願い申し上げます。
結びに、熊本県中小企業家同友会のさらなるご発展と、会員の皆様のますますのご健勝とご活躍を心から祈念申し上げます。
2021年5月号掲載
大津町長
金田 英樹
昭和57年11月生まれ。
平成19年慶應義塾大学経済学部卒、同年4月から第一生命保険に勤め、社内業務効率化、英国駐在、海外子会社やグループ会社の業務改善などを担当後、支社課長を経て退職・帰郷。平成25年3月大津町議会議員(~令和3年1月)、令和3年2月10日大津町長に就任し、現在に至る。
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