各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
オハイエくまもと
設立15年周年に向けて思うこと
中小企業家同友会の皆様には障害者福祉にもご理解戴き、我々の活動にも応援いただいており、感謝いたします。
東北仙台発祥の音楽の力でバリアフリーを目指す「とっておきの音楽祭」のドキュメンタリー映画「オハイエ!」上映を当時の宮城県知事浅野史郎氏から依頼されて、2008年夏に熊本で開催。ダウン症の天使のような荒川知子さんの澄んだ音色のリコーダー演奏をその映画の中と生演奏で聞き、障がいある人の輝く姿と支えるファミリーの愛と周囲の温かさの感動がオハイエくまもと設立の原点であり、我々は共生社会を目指して活動して来年15周年を迎える。
私は今年30周年を迎え、熊本で中村勝子さんたちの努力で生まれ、細川佳代子元理事長が全国に広められたスペシャルオリンピックス(知的障害者のスポーツプログラム)の医療ボランティアをしていた。映画の感動から音楽好きも集まって、九州初のオハイエくまもと「とっておきの音楽祭」が誕生した。まず知的障害者たちが集い、楽しみ輝く場を作り、年に一度発表の場として、多くの支援を受けて障害のある人もない人も共に音楽を楽しみ、主に街中の野外など複数の会場で同時開催の「とっておきの音楽祭」を開催。コロナ前は参加団体が100、参加者600人と増えて9会場で開催したが、コロナ感染拡大で11回音楽祭は無念の中止、12回音楽祭は初のオンライン音楽祭となった。最初は頂いた鍵盤ハーニカなどの楽器でボランティア指導者と練習を始め、演奏、ダンス、手話など障害者の生き生きした姿と笑顔に皆が元気をもらった。
オハイエ音楽隊は色々な団体の支援で電子ピアノやドラム、打楽器など増えて、演奏レパートリーも増え、活躍の場も仙台、鹿屋、人吉の「とっておきの音楽祭」など県内外にも増えた。2回目音楽祭直前に東北大震災が発生し、そこで東北支援チャリティー音楽祭を開催し、集まった多くの募金で障がい者施設、作業所、学校などに現地で買ったキーボードや本、玩具などを贈呈し復興支援ができた。
5年目に活動も増えてNPOに認定され、5周年記念トーク&コンサートには、白血病発症から回復された特別顧問浅野史郎氏招待し潮谷義子前熊本県知事と私と3人の福祉トークと音楽隊への演奏参加で皆んなの笑顔が輝いた。
その後熊本の地震被災後には東北より早速の嬉しい支援物資や音楽祭開催資金贈呈で共に助け合い絆深まった。又御船町の小中学校に楽器と演奏を届け復興支援もした10周年記念音楽祭も盛大に開催、記念コンサートにフィンランド在住の脳出血後に再起されたレジェンド左手ピアニスト舘野泉先生と息子さんのヤンネ舘野氏を招待しオハイエ音楽隊との夢のような感動のコラボの「ビリーブ」は素晴らしい思い出となり、夢が叶った瞬間だった。
くまもと県民文化賞、熊日緑のリボン賞、公徳賞、文部科学大臣表彰なども受賞。SDGsのだれひとり取り残さない社会実現に向け、又誰もが輝ける15周年を迎えるべく、
5月19日花畑広場中心の街中での「とっておきの音楽祭」、11月17日県劇コンサートホールでの荒川知子ファミリーと兄のフルート奏者荒川洋氏も招待の記念コンサート開催予定♪乞うご期待!実行委員も募集中!
2023年12月号掲載
NPO法人オハイエくまもと 理事長入部 祥子
1947生まれ、熊本高校、熊大医学部卒、47年間小児科勤務医をしながらボランティア活動に目覚める。2009オハイエくまもとを設立し会長となり、2014NPOオハイエくまもと理事長となる。現在スペシャルオリンピックス理事、熊本ユニセフ協会理事、国際キワニスクラブなどに所属。今はリタイアしボランティアと興味津々症の多趣味生活
最新の特集記事
持続的な自主自立の
まちづくりに向けて
熊本市西区長 石坂 強
本年4月より、熊本市西区長に就任いたしました石坂と申します。 貴会をはじめ会員の皆様方には、日頃から西区のまちづくりへ...
社会変化に伴う
行政書士の目線
熊本県行政書士会会長 櫻田 直己
この度「会員中小企業家に向けての提言」というテーマで執筆させていただくにあたり、私達行政書士について説明いたします。 ...
助成金を活用した
賃上げのすすめ
厚生労働省 熊本労働局 局長 金成 真一
人手不足が進む中、「賃上げ」や「省人化投資」を考えている企業の方は多いと思います。 人口を年齢階級別に見れば、若年者は高...