熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

熊本発起業家を育む

ビジネスインキュベータとは、創業を目指す人、また創業間もない企業や新分野へ展開しようとする企業に対して不足する資源(ソフト支援サービスや、低賃料スペース等)を提供し、その成長を促進させ新たな事業を創出するための施設です。


インキュベーション・マネージャーとは、起業しようとする人や起業はしたが知識や経験が乏しい方々の相談相手となり、起業ノウハウや経営資源など不足するものを補い、時には事業以外についても相談相手となり、起業家を事業目標の達成へと導く、起業支援や起業家育成の担当者です。いわば、「企業の夢を叶えるパートナー」とも言えるでしょう。


「くまもと大学連携インキュベータ」は、熊本大学をはじめとする地域の大学や公設試験研究機関等が有する研究成果や熊本の様々な地域資源を活用したベンチャー企業の創出、また地域企業の新分野進出による新事業創出を支援する地域の拠点として、研究室とオフィスタイプの部屋24室を備える公的賃貸施設として、平成18年3月に開設されました。施設開設から6年目を迎え、より広く地域の企業経営者・新規企業創業者の皆様に大学等との連携のもと、中小機構、経済産業省、熊本県および熊本市が協力し、新事業の創出、マーケティング、販路開拓などあらゆる局面で皆様のビジネスを支援しています。


中小企業白書(2011年版)に「企業には全て誕生の瞬間がある。起業間もない揺籃期の企業は、無限の可能性に満ちた存在である。起業家は、その才能を十二分に発揮して多様な企業を創出し、市場にイノベーションをもたらす。こうした起業家の積極果敢な挑戦が、産業構造に絶え間ない新陳代謝をもたらして経済成長を牽引し、多様な経済社会を創造している。」とあります。


しかし、近年の開廃業率を総務省「事業所・企業統計調査」から見ますと、開業率は、1980年代から低下し、1990年代後半から持ち直しをしたものの近年低迷しており、依然として長期的に増加傾向にある廃業率を1980年代末から下回る状態が続いています。この様な状況の中で起業活動を促進することは、地域経済・日本経済を再生させ、未来を切り拓く上で非常に重要なことだと思います。


戦後復興を支え、急激な事業環境の変化の中でも成長を遂げてきた企業の多くは、企業家精神にあふれる起業家によって創設され、時代の潮流に合わせて積極果敢に新分野に進出し続けてきました。パナソニック、本田技研、ソニー等の日本を代表する大企業も、松下幸之助、本田宗一郎、井深大や盛田昭夫といった起業家によって誕生し、幾度の転身を経て、町工場から世界的な企業へと成長を遂げています。


熊本には中小企業家同友会の皆様をはじめ、この様な熱い企業家精神をお持ちの方々が多数おられます。私たちは、皆様が熊本発起業家として全国に、また世界に羽ばたかれるためのパートナーとして、「企業の夢を叶えるパートナー」として一緒になって進んできたいと考えています。


最後に、熊本県中小企業家同友会のますますのご発展と会員の皆様のご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。


2011年12月号掲載

独立行政法人
中小企業基盤整備機構九州支部
くまもと大学連携インキュベータ
チーフインキュベーションマネージャー
堀 義親

昭和22年9月13日生まれ、
昭和46年熊本商科大学(現熊本学園大学)経済学部卒業、同年4月(株)肥後銀行入行、平成19年12月同行退職、 平成20年1月堀中小企業診断士事務所開設、平成20年10月中小機構九州くまもと大学連携インキュベータCIM、 現在に至る

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