一般社団法人 熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

熊本県の皆さんはニュースも、ためになる番組も大好きです

東京から来て2年7ヵ月余。この間に私が感じている、熊本県の皆さんの変わる事のないテレビの見方をご紹介します。特徴は「ニュースや情報番組、そしてためになる番組が大好き」という事です。熊本県内で視聴率の高い番組を朝から見て行きましょう。平日朝のスタートはNHK「おはよう日本」、そして朝8時、連続テレビ小説「純と愛」、「あさイチ」と続けて高視聴率です。その後、民放の情報番組や再放送ドラマとなりますが、昼前後は再びニュース。さらに午後1時からは「ひるおび!」「情報ライブミヤネ屋」と民放の情報番組が見られています。特に「情報ライブミヤネ屋」は昼に2時間の生放送ですが、ほぼ2ケタの視聴率で、その時間にテレビを見ている人の4割が見ている事もたびたびあります。昼間にテレビを見ている人が生放送の情報番組で、常に何かを求めていると感じます。その後は16時台の再放送ゾーンと続いて、夕方のローカルニュース番組となりますが、今は「テレビタミン」が断トツです。NHKの「クマロク!」もまずまず見られています。いよいよゴールデンタイムの19時台、NHKの「N7」「クローズアップ 現代」もかなり高い視聴率です。「N7」はキャスターが熊本県出身の武田アナウンサーですので人気があるのはわかりますが、驚くべき事は「クローズアップ現代」の高さです。熊本の皆さんが硬派な情報番組にもすごく関心があると思われます。さらに「NW9」の視聴率が、時には「N7」の視聴率を上回る事があります。この「NW9」、初代編集責任者を私が務めたのですが、このような高い視聴率は東京では考えられなかった事です。熊本の皆さんは、仕事終わって飲みに行って、21時前に帰ってニュースを見る人が多いのでしょうか。NHKだけではありません。22時台では「報道ステーション」が高く、さらに23時台にかけて「NEWS ZERO」「NEWS23クロス」を見る人が東京よりかなり高くなっています。熊本では毎日毎日、多くの人がNHKや民放のニュース番組を見続けて頂いているようです。熊本の皆さんは本当にニュースや情報番組が大好きだと感じています。


もう一つ、夜の番組で東京より視聴率が5ポイント以上高い番組が数多くあります。11月第2週を例に見ますと、月曜日の「しゃべくり007」、「鶴瓶の家族に乾杯」、火曜日の「解決!ナイナイアンサー」「スター・ドラフト会議」。木曜日の「奇跡体験!アンビリバボー」。金曜日の「大奥」です。週によって少し違いますが、「ちょっとためになる」「翌日の話題になる」(私見ですが)番組が良く見られると感じています。


深夜番組でも特徴があります。23時台はKABの「ストライクTV」「アメトーク!」「匿名探偵」などがずっと高く、ここからゴールデンタイムにもたくさん進出しているのですが、午前0時台で去年4月に始まったKKTの「月曜から夜ふかし」など新しい番組がよく見られています。熊本県民は新しい物好き、やっぱり「わさもん」です。


こうしたテレビ番組の好みも熊本県民の県民性、嗜好性を考える上で参考になるのではないでしょうか。皆さんのビジネスのお役にたてば幸いです。公共放送NHKも頑張ります。今後とも宜しくお願いいたします。


2013年2月号掲載

NHK熊本放送局長 中島靖夫

NHK熊本放送局長
中島 靖夫

昭和33年5月大分市生まれ。
56年東京大学法学部卒業。
56年NHK入局(ディレクター)徳島放送局、61年報道局、平成3年大阪放送局報道部、7年報道局、19年スポーツ部長、21年おはよう日本部長、22年6月熊本放送局長

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