各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
平成31年の新春を迎えるに当たり、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
熊本県中小企業家同友会の皆様方におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
貴会におかれましては、1982年の創立以来、「自主・民主・連帯」の精神を運営の基本に、同友会3つの目的「よい会社をつくろう」、「よい経営者になろう」、「よい経営環境をつくろう」の実践を通して経営者の育成にご尽力されますとともに、中小企業に関わる様々な課題の解決を目指し、地域経済の発展に多大なるご貢献をいただいておりますことに、深く敬意と感謝の意を表する次第でございます。また、熊本市中小企業振興基本条例に基づく「熊本市中小企業活性化会議」におきましては、当初から同友会代表理事の方々に委員としてご協力を賜り、本市が行う中小企業の振興施策につきまして、様々なご提言を頂いておりますことに、厚く御礼を申し上げます。
さて、昨年、本市では、被災された方々の生活再建を最優先に熊本城の復旧や市民病院の再建など熊本地震からの一日も早い復旧・復興に全力で取り組むとともに、それを後押しする商工業・農水産業・観光業等の地域経済の活性化など復興の先を見据えた取組を進めてまいりました。
新たに迎えました本年は、本市の復興の方針や取り組むべき主要な施策等をまとめた震災復興計画の最終年度にあたるとともに、市制施行130周年を迎え、新たな元号が決まる、まさに大きな節目となる大変重要な年となります。
本市では、引き続き、震災からの復旧・復興を最優先として、恒久的な住まいの再建や再建後の生活支援など被災者の将来への安心を確立していくほか、被災された小規模事業者への支援や深刻な問題である人材不足解消のための人材確保策、事業者の経営支援の強化など、本市事業所の9割以上を占める中小企業者への取組を行うことで地域経済の成長や持続的発展に努めてまいります。さらには、地域経済を牽引する中心市街地の再開発や利便性の高い交通体系の実現など未来への成長エンジンを原動力として、新しいまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
また、ご承知のとおり、本年は、夏季オリンピック、FIFAワールドカップと並ぶ世界三大スポーツイベントのひとつと言われているラグビーワールドカップと1997年熊本開催の男子の世界選手権でも大きな盛り上がりを見せた女子ハンドボール世界選手権大会という2つの大きな国際スポーツ大会が熊本で開催されます。さらには、桜町地区に熊本城ホールやホテル・商業施設からなる複合施設の完成や、熊本城大天守の外観復旧に伴う特別公開も予定しております。
本市としましては、震災からの復興に取り組む熊本の姿を国内外に向けアピールする絶好の機会と捉え、国内外からの多くの観光客を呼び込み、皆様方と連携を図りながら、本市経済の持続的発展に繋げてまいりたいと考えておりますので、なお一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、熊本県中小企業家同友会のさらなるご発展と、本年が会員の皆様方にとりまして、素晴らしい一年となりますことを心から祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成31年 元旦
2019年1月号掲載
熊本市長
大西 一史
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