各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
コロナ禍による自粛で気づく地域のつながり
このたびの「令和2年7月豪雨」による被害でお亡くなりになられた方々へ謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
本年4月より北区長を拝命いたしました小崎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
北区は、都市近郊の住宅地とともに、水田やスイカなどの農作物の生産が盛んな畑作地帯が広がっており、さらに、田原坂公園や武蔵塚公園などの史跡、八景水谷、立田山、梶尾温泉・植木温泉など豊かな自然や地域資源に恵まれた地域です。
こうした豊かな自然や歴史に恵まれた風土のもと、目指す区の姿「ず~っと住みたい“わがまち北区”」の実現に向けて、各まちづくりセンターを地域コミュニティ活動の拠点に、さまざまなまちづくり活動に区民と行政が協働して取り組んでおります。
今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、地域活動の多くが自粛せざるを得ない状況となり、従来のように多くの住民が参加する中で行う夏祭りやイベントが、縮小、中止を余儀なくされる中、回覧板での情報伝達や役員の会合といった日常的な活動についても、中止せざるを得ない状況が続きました。
そのような中、町内自治会等においては新しい生活様式に対応するため、書面議決による総会開催やLINE等を使った情報発信など、新たな活動を模索する動きも出てきております。
北区役所におきましても、4カ所のまちづくりセンターにおいて、各種イベントや市役所からのお知らせなど、役立つ情報を掲載した電子回覧板を北区ホームページにアップしており、従来の手渡しによる紙ベースの回覧板と合わせて運用しております。
このようにWithコロナ時代に向けて着々と既存のルールや仕組みが変わっていく中、行政はもちろん、地域活動においても、その変化に対応していかなければなりません。
同時に、コロナ禍の影響でそれまで普通に行っていた会合や集会が激減したからこそ、地域における住民同士のつながりの大切さについて、改めて考え直すきっかけになったのではないでしょうか。
また、経済界においてもコロナ禍の影響により厳しい状況が続いておりますが、まちづくりを推進して行くためには、企業との連携が不可欠であると考えておりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
結びに、貴会のますますのご発展と、会員の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
2020年12月号掲載
熊本市北区長
小崎昭也
昭和56年 熊本市役所入庁
平成26年 環境局資源循環部ごみ減量推進課長
平成28年 環境局資源循環部廃棄物計画課長
平成29年 環境局資源循環部長
平成31年 東区役所区民部長
令和 2年 北区長
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