一般社団法人 熊本県中小企業家同友会

特集

各界からの提言

各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ

学ぶ つながる やり抜く

熊本県中小企業家同友会会員の皆様におかれましては益々御清祥のこととお喜び申し上げます。また、日ごろより本校の教育活動に御理解と御協力を賜り、心より感謝申し上げます。

熊本県立熊本はばたき高等支援学校は、知的障がいのある高等部の生徒が学ぶ特別支援学校として平成31年4月に開校し、3年目を迎えました。校名の「はばたき」には、本校で学ぶ生徒た ちが、将来の希望に向かって力強く「はばたく」ことへの期待が込められています。

現在、26学級、202人の生徒が在籍しており、熊本市、益城町、嘉島町、玉名市、菊陽町等から通学しています。卒業後、地域での就労を目指している生徒が多数在籍しています。

校訓を「学ぶ つながる やり抜く」としています。
「学ぶ」とは、確かな学力と学び続ける姿勢を培うことです。社会に参加することや働くために必要な知識と技能を身に付け、活用できる力に高めるとともに、自分らしく生きるために学び続ける姿勢を養います。
「つながる」とは、自らを整え、周囲の人々と協調して力を発揮することです。社会や働く場で出会う多くの人とよりよくつながりを持ち、自分の役割を果たすために、コミュニケーション力や協調性、自律の精神を培うばかりでなく、命を大切にして、人を思いやる豊かな心情を養います。
さらに「やり抜く」とは、社会に踏み出す目標を持ち、目標達成に向けて努力することです。社会に参加することや働くことに意欲を持ち、その実現のための目標を定め、達成に向けてやり抜くことを大切にします。加えて、やり抜いた自信により自己肯定感も高めていきます。

私は、生徒達が卒業後、持てる力を発揮して地域の中で暮らし、働き、周囲の人とつながってほしいと願っています。本校は、地域の皆様からの御支援、御協力をいただき、キャリア教育、進路指導に力を入れて取り組んでいるところです。生徒一人一人の「学ぶ つながる やり抜く」姿の実現、自立と社会参加を目指して教育活動の充実に努めてまいります。

結びに、貴会のますますの御発展と、会員の皆様の御健勝を心よりお祈り申し上げます。

2021年8月号掲載

熊本県立熊本はばたき高等支援学校 校長 坂本治美

熊本県立熊本はばたき高等支援学校 校長
坂本治美

昭和60年熊本大学教育学部卒業。
熊本大学教育学部附属養護学校、
黒石原養護学校、松橋東養護学校、
熊本養護学校で教諭、主幹教諭として勤務の後、芦北支援学校教頭、
松橋支援学校教頭、同校副校長、
芦北支援学校校長、熊本かがやきの森支援学校校長として勤務。
令和3年から現職。

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