各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
令和6年の新春を迎えるに当たり、謹んで年頭の御挨拶を申し上げます。
熊本県中小企業家同友会におかれましては、日頃から本県経済の活性化に多大な御尽力をいただき、心から感謝申し上げます。
令和5年の年頭、私は「凛」(りん)の一字を掲げて、県政運営をスタートしました。これは、逆境を乗り越え、熊本の輝かしい未来のための取組みを加速させていくため、今一度気を引き締めて、誠実に取り組むという私の決意を示したものです。
この決意のもと、熊本地震、令和2年7月豪雨災害、新型コロナウイルス感染症の3つの困難を乗り越え、熊本の輝かしい未来に向け、県庁一丸となって取り組んで参りました。
昨年は、熊本地震からの創造的復興のシンボルである阿蘇くまもと空港の新旅客ターミナルビルが開業するとともに、「熊本地震震災ミュージアムKIOKU」のオープンや、国際サイクルレース「ツール・ド・九州2023」熊本ステージ、国際バドミントン大会「熊本マスターズジャパン」の開催など、着実に復興が進む熊本の姿を国内外に向け
て発信することができました。
また、令和2年7月豪雨の被災地においても、国の支援のもと、道路や橋梁の復旧工事が本格的に進むなど、創造的復興に向けた取組みが着実に進んでいます。
今年はいよいよ、4期16年にわたる蒲島県政の集大成を迎えます。
熊本地震や令和2年7月豪雨からの創造的復興をはじめ、任期中に残された課題に道筋をつけ、今の本県の良き流れを確実に次代に継承しなければなりません。新年を迎え、改めて身が引き締まる思いです。
本県は今、経済、感染症、災害、食料、地球環境の分野においてポテンシャルを最大限に生かした地方創生を実現し、日本の5つの安全保障に貢献しうる存在となっています。
特に、半導体関連企業の集積を生かした「経済の安全保障」については、年末のTSMC新工場の本格稼働を見据え、インフラ整備や環境保全対策にしっかりと取り組んで参ります。
また、本年2月には、県内産業の発展を目指した「くまもと産業復興エキスポ」を開催します。災害からの創造的復興を国内外に向けて発信するまたとない機会であり、成功に向け、しっかりと準備を進めて参ります。
これまで県民の皆様からいただいてきた信頼に応えるためにも、課題の解決に向けた道筋をつけることが必要だと考えています。
そして、今の良き流れを更に加速させ、50年、100年先の本県の発展に確実につなげる覚悟をもって、残された任期を全力で務めて参ります。
本年が皆様にとりまして、素晴らしい1年となりますよう、心から祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
2024年1月号掲載
熊本県知事
蒲島 郁夫
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