各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
熊本の中心商店街
下通の街づくり
下通繁栄会は、新天街、二番街、三番街、四番街商店街振興組合の四つの組合で構成されており、組合店約180店を有しております。高さ10m、幅15m、長さ511mの西日本最大級の全蓋アーケードが特徴的ですが、上通と新市街の中間でまさに中心商店街の真ん中に位置しており、平均通行量も1日4万人と賑わいを見せております。
2017年4月、ココサ開業後から下通の会長を拝命しておりまして、地域の皆様方と日々安心安全な街づくりに取り組んでおります。
熊本地震で下通も被害が大きく、アーケードを含め店舗やビルの一部損壊や半壊も多く、資材高騰と人手不足により今から解体の組合店もあり、まだ復興半ばであります。しかしながら商店街として、中期的に見て前向きに捉え、グループ補助金等を利用しながら建て替えやリニューアルした、新しいお店が継続的にオープンしていくことを様々なイベントを通して、その魅力を発信して行きたいと思っております。
大きなイベントとしては、まず街中の8つの商店街で組織された、熊本市中心商店街等連合協議会が主催する事業が年間を通して二回開催されます。一つは、7月の「ゆかた祭り」で、縁日やソーメン流し等の参加する催しと、街中を浴衣で華やかに演出したく、浴衣着用の方に特典つけるお店も多数用意しております。もう一つは、10月に開催する「銀杏祭」です。各商店街の中でのブース展開だけでなく、週末銀座通りを歩行者天国にして、ステージや露店を出して様々なイベントを行い、街中の賑わい創出に寄与しております。また、熊本市と商工会議所と商店街が協力して、「ストリート アート プレックス」活動も人気です。街中に簡単なブースを設け、クラッシックやジャズ、ポップスなどの音楽演奏や、大道芸を披露して、通りで文化に触れて楽しんでいただく趣旨で、年に十数回開催しております。
また、下通単独事業として、下通組合店のお買上レシート金額の合算で豪華景品が当たる抽選会や、プレミアムがついた下通お買い物券販売会を数回行っております。また、11月には静的なイベントで、手作りの手毬を数千個展示する「肥後のつりてまり」、ハロウィン祭り、年末のイルミネーションとクリスマスイベント、餅つきや初売り福餅配布、「肥後のひな祭り」等様々なイベントを行っております。
来年は、ラグビーW杯及び女子ハンドボール世界大会が開催予定で、たくさんのお客様が海外をはじめ全国から来熊されます。観光客の皆様に安心して街を楽しんでいただくように、以下の三つの柱を実行していかなければならないと思っております。
まずは、全国から出稼ぎに来ている店の呼び込みや客引き、ぼったくりのトラブルが多発しており、中央署のご協力をいただきながら取り締まることが急務であります。多方面のご協力をお願いしながら市の条例化を目指しております。二つ目は、通りの横筋の肋骨道路の店から持ってくる、違法な道路設置の看板の取り締まりです。通行に非常に危険でけが人も出て来ている状況です。最後に、インバウンドの観光客に楽しんでいただくための、下通HPの多言語対応と組合店紹介の充実、そして鶴屋さんのご協力をいただき、お買い物の免税取扱店制度がスタートできましたので、取扱店舗参加店の増加に努めてまいります。
来年開業が予定されている、桜町再開発と熊本城ホールの開業、その2年後の熊本駅ビル開発を見据え、街のさらなる魅力づくりと創造的復興を目指すために大切な準備の時期ですので、精一杯頑張ってまいりたいと思います。今後とも下通繁栄会を宜しくお願い申し上げます。
2018年5月号掲載
下通繁栄会会長
櫻井 貴浩
1962年生まれ、熊本市出身、熊本西高校、東京経済大学経営学部卒業後、株式会社櫻井總本店に入社
2013年 代表取締役社長就任
2005年 株式会社日専連ファイナンス取締役
2012年 協同組合日専連監事就任
2011年 下通新天街振興組合理事長
2017年 下通繁栄会会長
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