各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
令和2年7月豪雨の
被災地における地域づくり
熊本県中小企業家同友会会員の皆様におかれましては益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます。また、企業の発展を通じて地域社会に貢献されておられることに敬意を表します。そして、平素より一般社団法人ひとよし球磨青年会議所に対しまして格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当青年会議所は、昭和34年3月に設立され、人吉市及び球磨郡にて様々な活動を展開しています。コロナ禍の中、令和2年7月豪雨により、当青年会議所の7割のメンバーが被災しましたが、人吉市社会福祉協議会との災害協定に基づきボランティアセンターの設置運営の支援を行ってきました。また昨年度は、人吉市や球磨村の仮設住宅への緑のカーテンの設置等の被災者支援を行いました。今年度も、当青年会議所を取り囲む状況は厳しいものがありますが、豪雨災害等の経験を踏まえながら、明るい豊かな社会の実現という理想に向け、地域のために事業、運動を展開してまいります。
コロナ禍での令和2年7月豪雨により、人吉球磨地域は、経済や生活に深刻な被害を受けましたが、そのような中でも、様々な人が対応していくことで、新しいまちや生活へと変わり続けなければなりません。復興へ向けて国や市町村、各団体がそれぞれのビジョンを打ち出していますが、そのビジョンには、その地に暮らす住民や、次世代の青年の視点が反映されているとは限りません。このまちが明るい豊かな地域となる一歩を踏み出すためにも、次世代を担う高校生と私達成年の目線で独自のビジョンをまとめあげ、行政に提言し、地域活性化の一助となるべく積極的に取り組みます。
子ども達は現在、コロナ禍によって、外出の機会が制限されることで、学校や地域での行事の減少、家族や友人との思い出や新たな価値観との触れ合いが減っており、地域コミュニティとの関係も希薄化し伝統の継承へ陰りがみえているのが現状です。子ども達には、どのような社会や環境のもとでも夢や目標を定め挑戦し続け、理想を実現する逞しい人となってもらいたいと願います。当青年会議所は青少年育成事業として、地域の伝統文化や環境を活かした相良藩子ども塾を開催しており、今年度も、地域の文化を生んだ歴史や環境を学ぶ機会をつくり、郷土愛とおもいやりの心を持った青少年育成事業を実施します。
新しい生活様式で激動する時代においても、人と人との繋がりを大切にし、地域の未来そして子どもたちの未来を思い行動し続けていく所存です。今後も当青年会議所との交流をお願いさせて頂くと共に、会員皆様のますますのご健勝とご発展を祈念申し上げます。
2022年4月号掲載
一般社団法人ひとよし球磨青年会議所 2022年度 第64代理事長
尾方惟紀
出身:熊本県球磨郡あさぎり町
誕生日:昭和57年2月生まれ
肩書: 一般社団法人ひとよし球磨青年会議所
2022年度 第64代理事長
職業:白髪神社 禰宜
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