各界から熊本同友会会員へ向けた熱きメッセージ
年頭の御挨拶
令和5年の新春を迎えるに当たり、謹んで年頭の御挨拶を申し上げます。
熊本県中小企業家同友会におかれましては、日頃から本県経済の活性化に多大な御尽力をいただき、心から感謝申し上げます。
昨年は、1月に新型コロナウイルス感染症の第6波、7月に第7波が到来し、特に第7波では、これまでをはるかに上回る規模の感染拡大となる中、本県では全国に先駆けて「熊本BA.5対策強化宣言」を8月に発令し、県民や事業者の皆様と一丸となり対策に取り組みました。
2年を超えるコロナとの戦いで県内の幅広い業種の事業者が影響を受けていることから、社会経済活動の維持・回復に向けて、本県独自の「事業復活おうえん給付金」を創設し、県内事業者の事業継続を強力に後押ししました。また、「くまもと再発見の旅」や、インバウンドの受入れ再開など、コロナ禍で落ち込んだ県内観光関連産業の回復にも取り組みました。
引き続き、新型コロナウイルスや物価高騰により大きな影響を受けている事業者に対しては、国に先んじて実施してきた資金繰り支援をはじめ、今後も必要な対策を躊躇なく実施し社会経済活動の維持・回復に向けて取り組んで参ります。
今年は蒲島県政4期目の集大成の年と考えております。熊本地震、令和2年7月豪雨からの創造的復興や新型コロナ対策、さらにはその先の地方創生に向けた「5つの安全保障」の取組みなど、いずれもこれまでの総仕上げに相応しい一年にしなければならないと、身が引き締まる思いです。
熊本地震については、発災から今年4月で7年を迎えます。これまで熊本城の天守閣復旧や阿蘇へのアクセスルートの回復など、着実に創造的復興が進んでいます。
また、今年3月23日には、創造的復興のシンボルでもある、阿蘇くまもと空港の新旅客ターミナルがいよいよ開業し、夏には、南阿蘇鉄道の全線運転再開も予定されています。多くの方が熊本を訪れ、復興を遂げた県内各地の姿をご覧いただくことを期待しています。
「経済の安全保障」については、TSMCの本県進出決定から1年が経過し、現地では新工場建設が急ピッチで進められています。国策ともいえるビッグプロジェクトが円滑に進むよう、人材の育成・確保や交通渋滞対策、環境保全などの課題の解決に向けて、全庁一丸となって迅速に取り組んで参ります。
これらの取組みが実を結び、県経済の発展に寄与するとともに、県民の皆様の幸福量の最大化に向け、これからも皆様方の御支援と御協力を賜りますようお願いいたします。
本年が皆様にとりまして、素晴らしい1年となりますよう、心から祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
2023年1月号掲載
熊本県知事
蒲島 郁夫
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